あらすじ
口は悪いが気性は真っ直ぐの江戸娘が大活躍!
痛快ホロリ、読み心地満点の大人気時代小説!
「無い物はない」江戸のレンタルショップ湊屋両国出店の娘店主は、
物だけでなく知恵も貸してくれるという評判を聞きつけて、
今日も悩みと秘密を抱えた胡乱なお客がやってくる──。
湊屋本店と江戸市中に十二ある出店のすべてを訪れた謎の翁の正体は?
慌てて借り出された五本の蛇目傘はいったい何に使われるのか?
毎夜馬小屋を訪れる怪しい影は河童? それとも亡魂?
厄介事も無理難題も持ち前の好奇心と人情で一件落着!
お客が求める貸し物の陰に隠れた事情を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、
大人気書き下ろし時代小説、待望の第三弾!
<目次>
能管の翁
魚屋指南
五本の蛇目
野分の後
湯屋の客
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
貸し物屋お庸シリーズ5冊目。
相変わらず神様が出てきたり、亡霊が出てきたりだが、
とうとう神楽家がお庸の背中を見たがる理由が分かった。
女湯の中にまで人を送り込んだのは、
背中に三つならんだほくろがあるかどうかを
知りたかったためらしい。
そのほくろが三連様、みづら様の証らしいのだが、
お庸の家族が強盗に殺されたのは、
そのみづら様を殺すためだったのではないかと、
神楽家に乗り込んだ清五郎は言い放つ。
だが、お庸にはほくろはなかったものの、
丸いやけどの痕があったために、真相はわからず。
神楽家の殿様が気にかける「みづら様」が何なのかも、
わからずじまい。
そこら辺の事情をまだ知らされていないお庸にとっては、
蔭間とはいえ男の綾太郎に裸を見られたことがショックで、
泣いてしまう。
豆大福とお茶で懐柔されてたけど。
Posted by ブクログ
能管の翁/魚屋指南/五本の蛇目/野分の後/湯屋の客
何かを借りに来るのに訳ありの人。そんな人の出す香りをお庸は嗅ぐのかもしれない。単なるもの好きかもしれないけれど。
それで救われる人がいるならよいのかな