あらすじ
ダサい言葉ランキング第2位「ぴえん」。若年層のトレンドは、驚くほど早く移り変わっている。この変化を無視することは全世代を取りこぼすことにつながる。30代以上の消費者も、若年層が持つ拡散力によって商品やサービスを認知している。では、どうすれば彼らに受け入れられるのか。商品の価格や機能的な魅力では、モノの溢れる時代に育った彼らを引き付けられない。
花火のように小さく短いトレンドが生まれる時代。ヒットのカギとなるのが「エモ」、ひと言で言えば、「ハッピーな共感」だ。「この商品のある世界にいればハッピーになれる」と感じさせる訴求が、彼らにとっての「買う理由」になる。そして共感はコミュニケーションを生む。SNSを通じて、UGCは全世代に広がっていく。従来の、多くのニーズを取り込もうとするアプローチは逆効果だ。それぞれの「エモ」を捉える「エモマーケティング」が求められている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「エモは60点くらいのハッピー」という概念を知って、たしかになあと感心した。エモシチュエーションを考えることが、マーケティング以外にも、幅広いところでいい効果をもたらしそうだなと思った。
Posted by ブクログ
Z世代がインスタのフィード投稿すらしないのには驚きました。
仕事のフィード投稿を頑張っていた私ェ…。
TikTokはモデルいなくてやりようないしTwitterもどうしたらいいんだろ…と思って居たけれどまずはアプリを開いて方法を探してみよ。
Posted by ブクログ
・Z世代を中心として発信される情報が、知人やフォロワーに伝わっていく。もちろん、Z世代や彼らがシェアした相手のつながりは同年代だけではなく、世代を超えて広がっていきます。つまり、Z世代に訴求することで、全世代に向けてSNSを通した拡散が起きる
・Z世代は他人に対して優劣をつけるという意識をあまり持たなくなっています
・近年、ビジネスの分野を問わず、大きなトレンドは生まれづらくなっています。理由としては生活に必要なものはみんな持っているから
・エモとは、一言で表せば「ハッピーな共感」です。世の中にある他のものではなく、自分事として共感できること。それを入り口に商品やサービスに対してポジティブな印象を持ち、購買へとつながっていく
・現実的に想像しうる、小さな幸せを演出します。「この商品があると、ちょっと生活が楽しくなる」「何となくよさそうだから、買っておくか」くらいの感覚を持たせることが理想です
・人はコミュニティの中で生きる動物です。消費の基準も自分だけのものではありません。本来マーケティングとは人とのつながりを前提に置くべきです。コミュニケーションがあるからこそ広がりが生まれ、人に伝えたいと感じます。誰かといる時に、あるいは誰かといた時を思い出すことで感じることを、エモと考えます
・複数の人物をターゲットにして、複数の「買う理由」を作ります。さらにそれらの共通項を探ることで、共感率を上げていきます
・自分が幸せであれば、周囲の幸せにたくさん気づくことができます。自分がネガティブだったら、悪いところにばかり目が行きます。
・どんな人にあっても、その人のいいところを3個見つける
・大切なのは、お客様に「あの人と行きたいお店」だと思ってもらうこと
・嫌われる要素を減らしていく
・これからのB2Cビジネスでは、プレゼントできるものかどうかが、重要視されるようになる。「どういう意味でだれにお勧めできるのか」の理由を作る
Posted by ブクログ
モノ消費、コト消費はよく聞いた単語だし、自分が学生の時にもそういった分析や言説も多かった気がする。その後トキ消費なる単語があったことを、本書を読んで初めて知ったし、その次の消費スタイルとしてZ世代の「エモ消費」をあげて説明している。
著者のやってきたZ世代向け動画マーケティングについては本書を通してやり方や狙い、成果がかなりわかりやすく理解できる。
マーケティングの際によく使われる「ペルソナ」についても今のZ世代はちょっと違っていて、ズバっとダイレクトなペルソナではなくもっと広い共感60点の共感でいいのだ、という。なるほど。
わたしはTikTokを一切見ない。
電車の中でTikTokを見ている学生もわりと見かけるし、一度市場調査的にアプリをインストールしたことがあるが通知もうるせぇし、別におもんねぇ動画をサジェストされるしでうんざりした記憶があるのだが、Z世代にとっては違うんだろう。24時間で消えるストーリーの方が気楽、という感覚もわからん。が、つながりを重視し、エモさを感じる世代がこれから主軸になる以上、一定の「わかるよ」の感覚は培っていかねばなと感じた。全然わかんねぇ~~って思いつつも、そういう人がいるんだなという知識はつけておきたい。
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他の方のレビューを拝見した。
「あるあるを軸にすると、そこから零れる人が出る。そしてそれはいつも同じメンバー」というも理解できる。社会世相として全体がエモ消費をしていて、それを支持しているかはどうだろうと思ったので、そういう層の声も聞いたらもうちょっとわかるかもな。
ていうか、エモと共感をメインに生きてくるとそこから零れたときに強いストレスを感じそうだなと思うんだけど、これは水生生物が陸上生物に対して「苦しくないの?それ」って思うのと似ているのだろうか。
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自分用メモ。
エモはUGCまでがゴール。
5W1H(H=HAPPY)
Posted by ブクログ
Z世代にはTikTokでストーリーテリングによる動画マーケを行えばいいって話かな?
全体的に解像度が粗くて人を納得させるところまでは落とし込めていない感じ。
たぶん著者には感覚的に見えている成功法則があるんだろうけど。
Posted by ブクログ
エモ消費とは、ストーリー消費ともいえる。ただし、その焦点化を丁寧にする感じ。ペルソナを使わないのも新鮮。ただし、社会の見方を深くえぐるほどのインパクトはない。