あらすじ
「世界一を目指すためになくてはならないもの
それは世界一のデータと渡辺啓太というアナリストだ」
――全日本女子バレーボールチーム監督 眞鍋政義
コートサイドでは、歓喜のガッツポーズ。
全日本女子バレーボール眞鍋政義監督の手にあるのはアップル社のタブレットiPad。
もはや眞鍋監督のトレードマークにもなったiPadにはコートの状況をリアルタイムに知らせる最新鋭のデータが詰まっていた。
90年代、イタリアで始まったバレーボールのデータ化。圧倒的な跳躍力を武器に台頭したキューバ、アジアでは中国の高さに屈していたかつての覇権国・日本は、復活をデータバレーに委ね、2010年女子世界選手権で32年ぶりの銅メダルを獲得した。
日本の躍進を支える超重要機密“戦うiPad"は、日本初のプロバレーボールアナリスト・渡辺啓太氏が紡ぎ出す、生きたデータで埋め尽くされている。
柳本晶一監督、眞鍋政義監督とセッター出身の頭脳派監督を二代続けてサポートしてきた名参謀・渡辺啓太氏が、データ黎明期の日本バレー、五輪、数々の世界大会の舞台裏を語る。
指導者やプレーヤー、アナリストを目指す人々など、バレーボールに携わる人々はもちろん、バレーボール・ファンにとってより深くバレーボールを楽しむための「観戦ガイド」ともなり得る一冊。
(※本書は2012/5/10に東邦出版株式会社より発売された書籍を電子化したものです)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
全日本女子バレーボールのアナリスト、渡辺啓太さんの著書です。
ロンドン五輪などを通じてバレーボールに親しみのないような人達にも眞鍋監督のiPadは印象深いと思いますが、そのIDバレーのまさに中枢の人達がいかにして全日本女子バレーボールを世界レベルまで引き上げたのかが内側からわかる、全日本女子バレーボール好きにはたまらない一冊だと思います。
Posted by ブクログ
眞鍋監督の本で気になったアナリストの方が書いた本。その組織の中のアナリストの役割に感嘆。格闘技も見倣わなければと思います。バレーは『i Pad』を選手全員が持ち、観たいプレーをアナリストに言えばライブラリーから編集→ダウンロードして選手の研究に役立たせているらしいです。勿論、首脳陣も。格闘技も世界で戦う為にはアナリストの存在が必要かもと思いました。
Posted by ブクログ
近年注目を集めているデータバレー。そのパイオニアとも言える渡辺啓太さんのデータアナリストとしての歴史、データ分析や映像を通して築かれていく選手との信頼関係、監督、コーチなど選手も含めた全日本チームの熱意がよくわかる一冊です。どんどん進化してきているデータ分析や活用法は、私の今年のテーマである「前」とかぶるところがあり、刺激となった。
Posted by ブクログ
女子バレーボール日本代表の眞鍋監督が持っているiPadには何が表示されているのか?日本代表のデータアナリストがデータ分析の現場を解説。スポーツの裏にデータあり。読み応え十分。オリンピック頑張れ!
Posted by ブクログ
おいおい,こんなこと書くのはロンドンオリンピック終わってからでよかったんではないか?という内容から,著者のアナリストとしての生い立ち,選手たちがどのようにしてそのデータを活用しているかなどが書かれてあります。自分は「データはすべてではない」と思っていますが,著書にも「データだけじゃない。でも,データはなくてはならない」とあり,近代バレーボールの一側面が垣間見られた一冊でした。もともと興味のある分野でもあったのでわずか3時間足らずで読み終えました。
興味のある方はOQTが始まる前に読まれることをオススメします。
データは,鮮度が命です。新鮮なうちに,ぜひ。