あらすじ
古文書にある〝欲を解放する薬〟を研究中のフィリス。
誤ってイケメン騎士アレンに試作品を浴びせてしまい、彼が香りフェチへと豹変!?
「あなたの香りは俺を狂わせる」迫られ蕩かされながら、なぜか本気で口説かれて……。
「ずっときみを愛してたんです」
薬のせいと割り切りたいのに、真剣な瞳で囁かれ、胸が高鳴る。
執拗な愛撫で全身に快楽が駆け巡り、最奥に熱い飛沫を受け止めたら、どうしようもなく悦びが溢れて――!
感情タグBEST3
匂いフェチって新しい
作家さん買いです。
錬金術師って、ハガレンしか知らないのでこういう分野もあるのねぇ、となんだか妙にしみじみしました。
転生者であるが故に自分の人生を生き抜くことに迷いがあるフィリスと、彼女を愛する騎士の攻防戦が繰り広げられて、なんとももどかしいやら切ないやら。
終盤のラッセル先生の事件は、ラッセル先生というキャラへのイメージをものすごく変えましたが、とりあえずおもしろかったです。
アレン視点のくだりはものすごく切なくて、なんとも言えない気持ちになりました。
この作家さんのヒーロー視点ってほんとに切なくてよいです。
大好き。
今回はエロもてんこ盛りでしたが、ラストに放置されるアレンがとにかく好ましいお話でした。
この作者様のヒーローはどこか残念。それが楽しい。完璧なヒーローばかりだと飽きてくるのでたまに読みたくなる。前世の記憶を持つモブ役のヒロイン。ここでお約束の小説通り人生が進むと思い込んでいてそれに沿わせようと自分を追い込んでいくヒロイン。それがしつこくて玉に瑕。