あらすじ
逃避行の果て、男たちの手はふたたび血に塗れる――
犯罪小説の名手が放つ、ギャング・ノワールの極致。
「ウィンズロウ作品の歴代ベスト級」――スティーヴン・キング
犯罪小説の名手が放つ、ギャング・ノワール3部作、第2弾!
1988年12月。
アメリカ東海岸を血に染めた抗争に敗れ、多くの仲間を失ったダニー・ライアンは、わずかな味方とともに西へと逃亡する。
禍根を残すイタリア系マフィアとFBIの執拗な追跡に次第に追いつめられるなか、当局から自由と引き換えに危険な仕事を持ちかけられたダニーは賭けに出るが――。
メキシコ麻薬カルテル、ハリウッドの裏側も巻き込む男たちの争い。
全米ベストセラー3部作、第2弾!
【解説】SYO(映画ライター)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ロードアイランドから逃げてきたライアンたちが、カリフォルニアで人生を立て直す。
しかし、簡単にはいかない。
そこでスーパーウーマンであるダニーのママが一発逆転のお膳立てをする。
原題は “City of dreams” 。ハリウッド進出まで果たしてしまうダニーたちに、いささか出来すぎた感は否めないが、そこは一作目とは対象的なダニーを描くことによってファミリーのリーダーとしての成長を描く。
3作目はまた抗争劇に戻るのだろうか。
今作でもダニーは人を殺さない。仲間から非難を浴びようが殺さない。なるべく。
そして母は強い。ダニーの安全弁にもなっている。
この2点が崩れることによってダニーに本当の危機が迫り、ラストへ向かっていくのではないか。