あらすじ
〈一日1錠、採血8回。13日間、三食保証いたします。……ただし、決して誰も信じないでください。〉世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う! 治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。治験という“密事”を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
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Posted by ブクログ
帯の紹介よりはのんびりした内容
でも面白い。ただ帯の紹介文、内容をバラしすぎなんじゃないか?それも戦略なのか?
あとカバーのイラストで雨が降っているが、そんなシーンあったかな・・・まあでも良い作品でした。
Posted by ブクログ
完全にタイトルで購入。
推理していく人が邪険にされる感じが、何故か伊良部と重なった笑
過去の部分もふくめて、ちょこちょこ入る恋愛部分は要らないと思う。
でも面白かった。
Posted by ブクログ
市立病院の移転とともに島全体を最先端科学の拠点とする国家プロジェクトにより、研究開発施設が立ち並ぶ西ヶ島は別名治験島と呼ばれていた。島内の基幹病院である市西総合病院に「SU-480」というアレルギー治療新薬の治験のため、10人の被験者がやってくる。そこで、男性医師が転落死し、女性の白骨死体が発見され、被験者が毒入りのジュースを飲んで死亡するという事件が立て続けに起きる。また、院内の治験管理室に治験の失敗を予告する怪文書が届く。これらの謎の解明に向けたミステリー小説だ。
物語は、治験コーディネーター(CRC)の八島優里が一見、ヒロインのように描かれ、被験者で推理が好きな亜館健三郎が謎解きに興じるという形で展開されていく。
事件の真相には他の被験者やCRC、医師、製薬会社社員など複数の疑念を抱かせる人物が絡む。最後は、新薬開発に関して某国のスパイが紛れ込んでいたというとんでもない展開で終わる。
いろいろな要素を盛り込み、一筋縄ではいかないミステリーに仕立てようとしたのだろうが、策に走り過ぎて、散漫な内容になっている気がした。
タイトルから、治験に関しての被験者の不安感や彼らに忍び寄る恐怖、孤立した島という密閉空間の怖さを味わえる小説だと期待していたのだが、肩すかしを食らった感があった。