あらすじ
この本は、まっとうなキャリア本ではない。
サラリーマン無理ゲー社会における“40歳役職なし版”の人生攻略本だ!
たまたま就職する時期が悪かったというだけで、「つじつまが合わないことだらけで腑に落ちないキャリア人生」を余儀なくされた、今を生きる40代。
「マンネンヒラ」は実に4割超えにもなるとか。
それでも明るい未来を目指し、ビジネス書のなかに解決の糸口を探そうとしても世にあるビジネス・自己啓発本は若者向けのものばかり……。
本書はそんな悩みから生まれた、サラリーマン無理ゲー社会における“40歳役職なし版”の人生攻略本です。
読み終えたあなたはきっと、何者にもなっていない「私」を誇らしく思える!
【内容[一部]】
裏切られてきたぼくたちの叫び
「学歴」がなくなるって言ってなかった?
正社員になればきっと未来が開けると思っていた
40歳で役職がつかないサラリーマンは4割──と自覚せよ
上にも下にも気を遣わないといけない──という絶望
40歳を超えて新しい変化はまず訪れない──と自覚せよ
組織人をやめ、仕事人になれ!
ぼんやりと生きろ!
それでも新しい希望の光は見つかる
【著者プロフィール】
河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.)
千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸(ANA)に入社。
気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。
2007年、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。
産業ストレスやポジティブ心理学など健康生成論の視点から、「人間の生きる力」に着目した調査研究を幅広く進めている。
また、働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は900人を超える。
著書に、『残念な職場』(PHP研究所)、『定年後からの孤独入門』(SBクリエイティブ)、『50歳の壁 誰にも言えない本音』(MdNコーポレーション)など多数。
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Posted by ブクログ
「40歳でなにものにもなれなかった」人に向けた中年以降のキャリア論。表紙に「この本は、まっとうなキャリア本ではない」と書かれている通り、キャリアを築くことに必死な人よりも、いわゆる役職に就くといった意味でのキャリアにとらわれるよりも、やりがいを感じて働きたい人向けにオススメの本。
個人的には共感する部分も多く、新たな気付きというより、あなたの路線でいいんだよ、と後押ししてもらえた気にもなり、苦笑しながら楽しく読めた。
以下、個人的共感ポイント(抜粋)
〇「年をとれば楽になる」は大間違い
・上司を追いつめる"ゆとりモンスター"
・部下が最大のリスク
〇今の上の世代はまったく参考にならない
・アンチロールモデルはいる
⇒やらないことを決める参考にはなる。
〇上にも下にも気を遣わないといけない
その他、米国の戦略情報局(CIAの前身)が敵への妨害工作の手法として作成していた、"サボタージュマニュアル"に記載されている内容が、日本の会社あるあるで笑えたが、一番感銘を受けたのは「最後に」のメッセージ。
"何者であるとか、何者じゃないとかどうでもいいのです。「私」の大切なものを知る、好きで好きでたまらないものをあきらめないことが重要です。たったひとりでも「あなたは私の大切な人」と心から思える人がいれば、あるいは、「あなたは私の大切な人」と言ってくれる人がいれば、「人生思い通りにはらなかったけど・・うん、結構おもしろい・・、そうね、私にとってはいい人生だったよ」と必ず思えます。"