あらすじ
あの名作がマリコマジックで極上エンタメに!
「彼女はまるでグリーンアイの猫。
可愛くてわがままでやんちゃでツンデレ。
どんな時代でも生き抜く精神に勇気をもらえる。
こんなヒロイン、好きにならずにいられます?」――大地真央(女優)
敗戦で財産も家族も失ったスカーレット。飢えと貧困、明日のことすらわからないどん底の状態から、持ち前の生命力で愛する実家の大農園を立て直し、こじらせた初恋を抱えながら三度の結婚をくり返して激動の時代を生き抜く。そして気づいた、本当の愛と友情…。
名作『風と共に去りぬ』がマリコマジックで最高に面白い一人称小説に生まれ変わる。激動の時代を生き抜く不屈の女性を描いた、今こそ読みたいノンストップエンタメ一代記!!
※本作品は、文庫版『私はスカーレット』5巻から6巻までが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
下巻からは、さらに南北戦争が激しくなり、レッドバトラーと恋に落ちる模様が描かれます。
女性がこんなにも強く、したたかに生きる事が出来るってすごい!!と心から感動。
しかし、アシュレの気持ちが忘れられず、好きでもない人と結婚したり、タラの家を守るために他の人とも結婚し‥。波瀾万丈な人生です。
スカーレットと反対に、メラニーの善良で真っ直ぐな性格が作品を引き立てています。それでも優しく敬い、人々に温かく接する‥だけでは生きていけない。子供を育てられない。土地を守れない。皆に嫌われても構わないと奮闘するスカーレットは強い女性です。
守るものがあると、人って強くなれますね。
この性格が仇となって似たもの同士のレッドとは支え合う事が難しくなりますが、それでも前向きに生きようとするスカーレットが素晴らしい。
色褪せない名作です。
Posted by ブクログ
すごく良かった。スカーレット一人称だから、スカーレット自身の思い(と、林氏が感じている思いなのかもしれないが)が、わかりやすい。メラニーのこと、もう少しは理解して、優しくできてればよかったのにな。
アシュレへの想いは、愛では無かった、と気づくシーンが、私は好き。そこから、いろんなことが壊れてしまうけど、あの時点で、スカーレットはいろんなことを悟るので。
他の人たちの心情はわからないので、本家も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
スカーレットに対して、共感したり、滑稽さに呆れたり、応援したり、尊敬したり。
いろんな感情を持ちながら読み進めたけれど、読み終えて一週間経ってみると、同じ女性としてたくさんの考え方の機会を与えてくれてありがとう。私も頑張るわ!
というような、長年の友達に対する親しみを込めた気持ち。
元気が無くなったり、落ち込んだり、自信がなくなった時はまた読み返そう!!そう思ってます。
Posted by ブクログ
戦争に負け、生まれ育った家と農園が奪われるかもしれない。
必死に家を守るために
愛してもない男性と2度目の結婚をしたスカーレット。
手段は選ばず突き進んでいく···
その2番目の夫にも死なれ、
憎き男、レット・バトラーと再再婚☆
罵り合うことでお互いをさぐりながらも愛を確認しようとする二人。
もうちょっと素直になったらよかったのにねえぇ。
後半に入って、
スカーレットの悪い一面が如実に現れてハラハラしつつ、
なんかなんだかんだでハッピーエンドになるんだろうなーと思っていたら。
ラスト近く、衝撃的な展開に涙(;_;)
戦時中とはまた違う種類の大ピンチ。
しかし怖ろしく頭の切り替えが早いスカーレットに笑ってしまった♪
幸せも不幸も、ドンとこい!
私はスカーレットよ!
ってな感じで完。
この本のタイトルに納得。
深夜にこの本を読むと寝不足になります。
読み出したら止まらないです♪
Posted by ブクログ
下巻。
イヤッハー!と変な叫び声が飛び出そうになるくらい、なりきりスカーレットはとても楽しかった。
スカーレットの高慢さ。いきなりブチギレたり、その場の思いつきで略奪愛したり、アシュレは自分を愛しているのだと身勝手な妄想を繰り広げたりする。(とはいえアシュレも、欲望と理性の狭間で時々罪な言動をするのが悪い。)
敬愛する「お母様」という楔がなければ倫理観はぶっ壊れていて、タラのためにレットの愛人にもなることも覚悟し、商才ありすぎて夫の反対も聞かずお金稼ぎに邁進する、破天荒なスカーレット。
しかし、大切な母を失い、20そこそこで家族全員を養わなければならない重圧に耐え、もう二度と飢えないという悲壮な決意をもって、絶望の淵から何度も這い上がり、逆境に立ち向かう強さには、感嘆しきりである。
「さぁフランク、潤んだ私のエメラルドグリーンの瞳を見るのよ!」
というスカーレットの台詞がめっちゃかっこよくて、トンデモ続きのストーリーの中でも屈指のトンデモ場面なのだが(金のために妹の婚約者を誘惑している)、フランクだけじゃなくて私も落ちた。
それに本作、ナレーションがとても良いの!
普通に本で読んでも楽しいと思うけど、オーディブル推奨作品。
学生時代に一度目を大久保・竹内訳で読んだときはよくわからなかったレットバトラーの魅力を、大人になってから鴻巣訳を読んだときにはすごく実感したものだが、ナレーター本泉莉奈によるレットバトラーは最高だった。なんで女性ナレーターでこんなにセクシーなの?
「俺は今、本気で君を自分のものにしたいと思っている」
「俺のプロポーズを受けてくれ、スカーレット」
「さぁスカーレット、イエスと言え」
レットの強引なプロポーズにはニマニマしちゃう(ちなみに、2番目の夫フランクの葬儀の日のプロポーズという、これまたトンデモ場面)。
その捻くれた、揶揄と侮辱を絶妙に絡めてくるために直情的で単純なスカーレットにはなかなか伝わらない純粋な愛情には、その後の展開を知っていても「そろそろ気づけスカーレット!!このおばか!!」と思ってしまったり。
もう本当、スカーレットは救いようのないおバカなんですね。。。
おばか!スカーレットのおばか!短気は損気だよ。
決定的にすれ違ってしまう前に、レットの想いの深さや寂しさに気づき、伝えてほしかった。
読み直したら鴻巣訳の『風と共に去りぬ』の感想にもバカバカと書いてたわ。
いや、そんなとこも含めて、大好きだけどねスカーレット!
あぁー、そうそう、一人で出かけて襲われそうになったスカーレットを責めるのは本当にお門違いだよね。襲う奴が悪いし、男らが仕返しに行ったのもスカーレットの意思じゃないのにその責任まで押し付けるとかヒドイ。そこは怒ってもいい。
Posted by ブクログ
スカーレットの「自惚れ力」「圧倒的な生きぬく力」「欲しいものを欲しがる力」の高さが清々しくて、惚れた。
こんなに真っ直ぐに自分を信じて、自分自身を生きられる人が、果たしてどれだけいるのか。目の前のことと、自分にとって本当に大切なことに集中して生きられる人が、どれだけいるのか。
なんかもう、眩しいのである。
Posted by ブクログ
どん底から社交界の華になるまでの後半。戦争が終わり妹の婚約者を体よく奪って2度目の結婚をし、また未亡人になりレット・バトラーと結婚する。結果3人の夫全員の子を生むのは当時では珍しかったのでは。レットはお金持ちでやっと結婚する前のような華やかさを取り戻し、スカーレット自身も仕事にのめり込む。最終的にメラニーも死んでしまいアシュレはただただ優しいだけでスカーレットの強さに釣り合うのはレットの方だったのかもしれないと本人が気づいたたときにはどこかへ離れていってしまった。全て通して現代人的な感覚すぎるスカーレットに人は惹かれるのかもしれない。
ちなみにフランク・ケネディが死ぬシーンでスカーレットたちが集まって裁縫しているときにメラニーが読んでいたのが「レ・ミゼラブル」だったのは新発見すぎる。
Posted by ブクログ
名作風と共に去りぬを林真理子がスカーレットの一人称視点で書いたもの。
やっぱりこの物語は面白い!それに読みやすくてぐんぐん読んでしまった。
大学生くらいの頃に映画を見たときはメラニー素敵!と思っていたけど、スカーレットの強さの魅力に気づいた。
ラストこういう終わりだったのか。
Tomorrow is another day
やっぱりスカーレットの逞しさ生きる力がこの物語を読ませる。
Posted by ブクログ
マーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」を、スカーレットの一人称視点で再構成したもの。
南部が南北戦争に負けてから、再婚、レッドバトラーと再再婚したスカーレット。
陰になり日向になりスカーレットを愛し、助けてくれた、メラニーが死に、ようやく、レットへの愛を認識したスカーレットだったが、レットは、冷たくスカーレットの前から、姿を消した。
もう一度必ずレットを手に入れる。そのためには、どうしたら良い?
彼を失うことを思ったら、頭がどうにかなりそう。
だから「今は考えるのはよそう。明日ゆっくり考えよう。明日は明日の風が吹くのだから」
姉からマーガレット・ミッチェルの「風邪と共に去りぬ」を誕生日プレゼントに貰い、ひたすら読んだ高2の秋。
思えば、あの本が、私を読書好きにしてくれたのかも知れない。
奴隷解放や女性の地位なんか、そっちのけで、レットバトラーとスカーレットが、この後、どうなるんだろう?と、そればかり想像を膨らましていた。
林氏の書く、スカーレットは、私が思っていた女性と少し、違っていたので、戸惑いもあったけど・・
1991年にアレクサンドラ・リプリーによる続編「スカーレット」が発売されたが、私が想像していた内容と違っていたなら・・と、怖くて、読めなかった。
そろそろ、読んでみても良いかな。
Posted by ブクログ
原作は、読んだことがなく、うっすら内容を知っている程度で読み始めた。自分が大好きで、何もかも思い通りにならないと気がすまない、なんて憎たらしい主人公なんだろう! でも、読み進めるうちに、彼女の強さと傲慢さが、どんどん魅力的になりスカーレットが大好きになった。
Posted by ブクログ
林先生は、スカーレットにこんな話し方をさせるのね、なんて思いながら読みました。
スカーレットの若さを考えると納得!
今度は『風と共に去りぬ』、昔の慣れ親しんだ役で読み返したくなりました。
Posted by ブクログ
生き抜いてみせる。何があっても。
強くたくましく、大黒柱なスカーレットなのに、だれもそうは思ってくれない。
古い価値観をぶっこわそうとする事は、誰からも批判され、嫌われる。
本当に自分の事を理解してくれている人の事は、信じられず、嫌っている。
そうなりたい像から、程遠い。
めっちゃ子ども
良いところないけど、それでもスカーレットに惹かれる。病んでしまいそうな自分を律して
『私はスカーレット』と言い切るその強さ。
物語の終盤は、グレーの世界にいるように感じ。まだ28歳のスカーレット(!!)のその後が心配だけど、でも絶対生き抜いて行くんだろうなって思わせてもくれた。
Posted by ブクログ
スカーレット目線で一人称で書かれた”風と共に去りぬ”
しかも著者がスカーレットから多大な影響を受けたと自認する林真理子とくれば面白くないわけない。
さくさく読める、けど、後半につれボニーは落馬して死ぬし、メラニーも死んじゃうしレットは去っていくし悲しいことばかりで読む進むのが辛かった。
南北戦争やKKKの問題もさらりと触れてあった。
二番目の夫や最初の夫チャールズとレットの子と28歳で3人の子どもを産んでたのね。
アシュレや二番目のすエレンから奪ったフランクがKKKに入ってたといのも細部は忘れてたわ。
スカーレットといえばヴィヴィアン・リーだし、レット・バトラーといえばクラーク・ゲーブルしか考えられない。
ほんとにこの小説にためにこの映画の為に生まれてきたようなふたりだとつくづく思った。
Posted by ブクログ
え?、これで終わりなの?
と戸惑う終わり方。原作を知らないので読み終えてアタフタしてしまった。
スカーレットは、どうしてそこまでアシュレに執着したのだろうか。
レッドバトラーの方が全然よかったのに。
強く美しく強い女性だけど、下巻は周りを巻き込んで少なからず不幸にしていく様が強く、失望してしまったなぁ。
一番悪いのは弱いアシュレだったかな。
Posted by ブクログ
マーガレット・ミッチェルの大作、「風と共に去りぬ」を一人称で再構築した作品。
時代は南北戦争の真っ只中で、下巻は戦後となる。
スカーレットは、容姿端麗で美しくもありながら、とっても自己中で傲慢な女王様気質でありながらも、男性のように強く逞しく、戦争で強気な一面を見せたり、男性顔負けに仕事を立ち上げたり、どん底から這い上がっていく姿が、どこか逞しく憎めない。
下巻も「こんなことってある?」「だって信じられる?」と真理子節炸裂。
母性に欠けるところが、共感出来ないけれど、正直で真っ直ぐな部分は、強い女性として好きだ。
メアリーの夫であるアシュレや、捻くれ者のレッドバトラーとの恋愛の行く末。
南北戦争の悲惨さ、奴隷制度や人種差別、女性蔑視などの時代背景の中、強く逞しく生きる姿に、林真理子さんが魅了されたのも分かるし、嗚呼、これが、林真理子作品の原点となり、その後の作品に大きな影響を受けたのだと改めて納得がいった。
Posted by ブクログ
有名なストーリーだから何が起こってどうなるか全てわかっているのだけれど
結構な厚さの本をあっと言う間に読んでしまった。
スカーレットの一人称語りで、彼女の個性(わがままで根性のあるパリピとでも言うのかな)がどんどんストーリーを引っ張っていくけど
どうもあらすじ読んでいる感も無きにしもあらずで(笑)。
ほぼスカーレットのモノローグ的な文章なので臨場感があって読みやすいのだが
「…言ったんだ。」というような止め方はちょっと違和感あったかな。
今でこそあらゆる権利を擁護しているようなアメリカ社会も、150年程前までおそろしく閉鎖的な男社会(かつ差別社会)であったこと
自己中で自己肯定感MAXのスカーレットでさえ
生きるにあたって当時の社会規範、世間体を気にせざるおえない、というとこから翻って
今だったらどんな風に生きる?
どちらの社会が生きやすい?とか考えてしまった。
Posted by ブクログ
昔、映画で見て内容が難しくよく理解できなかったが、本作を読んで、こういう物語だったのかとわかって良かった。
風と共に去りぬのタイトルに相応しい内容だった。
もう一度、映画を観てみたい。