あらすじ
「執事」や「救世主」、「お針子」や「枢機卿」など職業にまつわる60のコスチュームに隠された歴史を、拡大図版と全体図で五十音順に解説する。フランス名画を中心にできるだけわかりやすい登場人物を厳選した。襟飾りやレース刺繍に加え、ネクタイの結び方やカツラの注文の様子など、西洋服飾文化研究者ならではのマニアックな視点が満載。刺繍の細部まで緻密に描かれた超絶技巧に注目してほしい。オールカラー。
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Posted by ブクログ
名画から観る職業
騎士の服の刺繍は恐ろしいほどにゴージャスで、軍人の服も現代から見ると華やかだなと感じる。死刑執行人の服は色は派手だが作りはシンプル。「中世において多色使いは、社会的に嫌悪され蔑視される職業の人物が身に着けるもの」だったそう。
メイドの頭部全体を覆うモブキャップ(シャルロット・コルデー帽)はすごくカワイイ。児童書の挿絵画家であるケイト・グリーナウェイがよく描いていたとのこと。シャルロット・コルデーは暗殺の天使と呼ばれた人物。怖い。
王から踊り子まで、取り上げられた職業は多彩です。ただ、救世主は職業なのかどうなのか(困惑
当時の庶民の暮らしが垣間見られて面白かったです。