【感想・ネタバレ】読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなしのレビュー

あらすじ

空は美しい。そして、ただ美しいだけではなく、私たちが気象を理解するためのヒントに満ちている。

本書は、twitterフォロワー数33万超の人気雲研究者が「雲愛」に貫かれた視点から、空、雲、天気についてのはなし
や、気象学という学問の面白さを紹介する。

ゲリラ豪雨、上昇する平均気温、地球温暖化と思われる異常気象が続くなかで気象への関心は高まりを見せており、ニュースのトップに天気情報が来ることもいまや珍しいことではなくなった。

気象学は、物理、数学、化学、統計などを駆使しながら、雲や雨の発生を読み解き、予測する・・・複数の学問知を導入した知的な面白さに満ちた学問である。

しかも、それが、流れる雲、空にかかる虹、吹きぬける風、降りしきる雨、雪、夜空の月などで、目にすることができる、体感できる。

本書では、た空の美しい写真の数々とイラストを用いながら、気象学の魅力を、感動的に、超わかりやすく伝える。

本書の最後のページを閉じたとき、見慣れた空が全く変わった景色に見えてくる一冊。

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Posted by ブクログ

雲の話から虹色現象、空が青く雲が白い理由、気象情報の読み解きかたの基礎まで幅広に説明いただきました。興味深いテーマが目白押し。早速空を見上げるのが楽しみになりました。特に台風が近づいている時期なのでタイムリーな読書でしたね。雲の話から虹色現象、空が青く雲が白い理由、気象情報の読み解きかたの基礎まで幅広に興味深いテーマが目白押しで、空を見上げるのが楽しみになりました。特に台風が近づいているのでタイムリーな内容でした。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

著者の本が好きでよく読んでいるが、今回の本も予想を超えて面白かった。ホットコーヒーとエルニーニョ現象を結びつけたり、アイスコーヒーと積乱雲を結びつけたり、浴室の洗面器と雲の渦、そして風の音が結びついてるなど凡人では予想もつかないことをわかりやすく解説している!また、その現象についての専門用語も併記されているため覚えやすく、検索をするにあたって調べる一助となる。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

今まで『なんでだろう?』と思っていた空の不思議がなんとなく分かってきたような感じがします*ˊᵕˋ*
でも理解するまではまだまだ難しい。。!


気象について知ってみるとたとえ憂鬱な雨の日でも、雨=憂鬱ではなく雨の成り立ちや雨雲の中に想像を馳せることができました。
天気によって頭痛や気分の落ち込みがある人が多いかと思いますが(私もです)、天気と上手く付き合うことは自分のマインドコントロールにも繋がると思いました(*´˘`*)

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

天気について少し詳しくなれたし、これを機に空を観察してみようかなと思う。残念なことは今日本海側にいるからずっと雨だと言うこと。雪が降ってきたらスローで撮影とか結晶の観察とか面白そう。
普段何気なくみている天気予報もいろいろな学問が駆使されており、それを解析や研究している人たちがいるのは改めて感じることができその人たちに感謝しかない。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

文章は読みやすい。
科学的な説明に毎回イラストが描かれてるのでわかりやすい。イラストもゆるいテイストでかわいい。

空はなぜ青いのか、天気の変化で昔の人がどのように感じたか、芸術や宗教への影響など興味深い内容ではあった。

ただ、根本的に空や気象に対して興味が薄いと楽しみにくい。

この本がいい悪いではなく、自分自身の嗜好の問題。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

お勉強ぎらいだった幼いころの自分を反省しつつ、地球はふしぎってことをあらためて勉強する。

天気の不思議さを味わうことができる入門書です。やさしい文章でカラー写真もたくさんあって助かります。雲の種類や虹のしくみ、そもそも天気がどう成り立っているのか、天気と人類との関わりの歴史、現在の気象予報技術など守備範囲が広い本です。防災意識向上の呼びかけもあり、天気や防災情報を得るうえで便利なサイトも紹介されていてとても細やかに編まれている一冊です。

ここ数年で「気圧による健康への影響」が、一般的かつ自分ごとになってきた実感があります。「頭痛ーる」という、気圧の変化で頭痛がおきる可能性を警告してくれるアプリもあるほど、世の中で「気象病」は当たり前のものになっています。私が子どもの頃は気圧と健康の関係性なんて話に聞いたこともありませんでした。そういった昨今の世相もあり、また趣味のアウトドアや、最近読んだ本の影響もあり、「そもそも気圧とは何なのか、ひいては天気とは何なのか」ということをわかりやすく知りたいと思い、わかりやすそうなポップな装丁のこの本を手に取りました。雲の種類を覚えるだけで空を見たときにドヤれるな、なんてよこしまさも若干秘めつつ。

子どものころに理科の授業でホントは習ってるはずなんですよね。気圧の話とか、聞き覚えのあった「セーコートーテー」とか。「偏西風」もこの年になって「あ、そういうことなのね」と理解しました。やっぱ子供の頃の「お勉強アレルギー」が強すぎたのか。教科書の中のことを自分ごととして捉えられないと、深い理解に結びついていかないですよね。私のような子どもは、地球そのものが不思議のカタマリだってことに気づけないんですよ、「教科書に書いてあるコト」であるかぎり。子どもの頃にもっとちゃんと教わっておきたかった!(大人あるある)

気象学は総合知。統計学、数学、化学、地理学、環境学、生物学、農学、etc.. さまざまな分野に関係しています。とてつもない宇宙的スケールの学問でありながら、ごく自然に、ごく身近に、意識することもないほど当たり前に私たちの生活と密接しています。

なんでニュースの天気予報はざっとしてるのか。それは、私たち視聴者が分かりやすい情報をもとめているからで、テレビ局などはそれに応えようとしているからだと著者は言います。テレビの天気予報で見かける台風の予報進路も、先の日にちになるほど輪っかが大きく書かれているので、てっきり台風が成長してどんどん大きくなっていると勘違いしていました。あれは先の日にちほど予測を立てるのが難しいので、幅をとって大きく書いてあるということだった。

いまさらながら気づいた事ですが、天気ニュースなどでみる天気予報の図。地図のように上から見た平面で表現されているので、ついついそのイメージでいるけれど、よくよく考えれば雲ができる範囲は上空15kmまであるわけで、大気は立体、3Dなんですよね。上空の低いところと、高いところでは風の流れがちがうことも当たり前。天気予報も立体で表現したらより深く理解できるし、世の中の天気リテラシーも上がるかも。

海を見にいくと悩みがちっぽけに感じるとよく言われるけれど、もっと手軽な方法は、空を見上げれることだと思います。自分の生活がいかに停滞していても、上空の大気の状態は常に変化しています。二度と同じ状態はありません。どんな嵐もいつか霧散する。そういう中に常に身を置いているのがひとりひとりの人間なのです。ちっぽけな自分のとなりに「自然」という比べようもなく大きなスケールの物差しを置くことで、悩みを矮小化する。そんな力は、日ごろ目にしているものから感じられるのです。

自然は万物流転、諸行無常。二度と同じ天気が存在しないのであれば、常に変わり続ける天気に好奇心を持てば、永遠に興味が尽きることがありません。そして興味こそが、自分を現世に結びつけて、生をまっとうするパワーになるのです。

この本を読んでから、まだまだ勉強中ですが天気図を見るようになりました。「あ、今日は典型的な西高東低の気圧配置だな」と思い、等圧線が密集しているところを見ては「さぞかし強い風が吹いてるだろうな」なんて、そんな程度の理解ですが思いを馳せています。といっていっちょかみの知識で天気を分かったような気になっては恥をかくでしょう。最新の技術と天気のプロである気象予報士ですら欺くのが天気なんだから。

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

雲とは「無数の水滴や氷の結晶が集まったもの」
p67 なぜ雲は白いのか?なぜ空は青いのか?毎日、当たり前にあるけど知らない事ばかり。読書以降は空を見上げる回数が増える事間違いないです。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

面白いと思いながら読んでるけど、
いかんせん興味のない分野なので記憶には残らなそう。

気候による現象、雲色々勘違いして覚えてたんだとも教えられた。

水に話しかけても結晶の形は変わらない事が
理路整然と書かれていた。
話しかけたり、音楽で結晶の形が変わるという話は
聞いた事があって面白いと思っていたんだけど、
この本を読んで、ちょっとしょんぼり。

でも、結晶の専門家になるでもないし、
誰かに話すわけでもないから、
いい言葉、楽しい音楽で結晶もご機嫌になると
思ってたいと思った。
その方が何か楽しい感じがする。
空気が変わる瞬間ってあるし。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

空、気象学について学べる本

気象学といったら、空のことしか書いてないんだと思いきや、意外と地上で起こることや身近なことから気象学に結びつけて説明されていて、確かに雲って水とか水蒸気からできているものな…
と改めて思いました

空に興味がある人はとても面白い本だと思います

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2024年02月02日

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