【感想・ネタバレ】突きの鬼一 跳躍のレビュー

あらすじ

東照神君のお宝、頂戴仕り候!

藍蔵から借りた一両を五両にして賭場を出た矢先、頭巾の侍が一郎太の行く手を塞いだ。過日、実母・桜香院の四十九日の法要が執り行われた天栄寺に現れた侍だ。

「身ぐるみ脱いで置いていけ」と言いざま斬りかかってきた。しかし、なぜか頭巾の奥の目に敵意がない。彼我の腕前にも、かなりの差がある。一郎太は浅手を与えて捕らえようとしたが、逃げ足が存外早かった。

その晩、根津の屋敷に戻った一郎太を訪ねて、北町奉行所定町廻り同心・服部左門が現われた。またぞろ大事が出来したか。翌朝、待ち受けていた北町奉行・飯盛下総守が一郎太と藍蔵に大身旗本二瓶家の家臣二人を引き合わせた。

小姓の石戸益次郎が、やおら頭巾を取り出して被ってみせた。天栄寺の侍だ。なぜ、こんな手の込んだ真似をしたのか。二瓶家用人・坂井昌兵衛によれば、屋敷の蔵から家康公より頂戴した家宝の小さ刀が盗まれたという。奉行直々に依頼された探索が始まった。

「東照神君のお宝、頂戴仕り候」――妙な書付を残していった盗賊の背後に見え隠れする元御庭番の影。さらに、一郎太の前に江戸屈指の豪傑にして突きの名人・桜木龍陣斎が現れる!大好評書き下ろし痛快時代小説第9弾。

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Posted by ブクログ

大名から浪人となった新シリーズは、江戸町奉行から50両の月給を貰う隠密のような仕事になった。今回は大身旗本の盗まれた家宝の小刀探し。盗まれた事を知られるとお取り潰しになる程のことだが、探索の為に次々と真相を知らせて解決に向かう。短期間に解決を求められたが、推理力と人脈で解決して行く。
前々作で出て来た不審な試客もやっと解決。秘剣の滝止めはあれが想像だったのだろうか、それとも新秘剣になったのだろうか。
推理小説のように謎解きもそれなりに楽しめるが、部下は仕方ないにしても、元大名なのに本人も馬鹿丁寧な言動がまだるっこしく感じられてしまう。

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2023年06月08日

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