【感想・ネタバレ】箱の中のレビュー

あらすじ

犯罪者として警察に追われる放蕩息子の身を案じ、別れた妻の家を訪れた男が見たものは睡眠薬の小瓶、大型の電気鋸、そして二つの大きなダンボール箱。一体なにが起こったのか、そしてあの箱の中身は……表題作『箱の中』。亡くなった女性のことをふと思い出し、なにげなく彼女の兄の店を訪ねると、彼女はいま裏の二階にいるという……『死んだ女』ほか、日常生活にひそむ“超日常”を綴ったホラー小説全十篇。秘密の箱のふたを、あなたもそっと開けてみて下さい。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

マリー・ローランサンの絵が部屋に飾ってあって、不気味な大きな箱が出てくる話……なんだっけ? 結末はどうなるんだっけ?

ブロンテ姉妹に関する本の感想を読んでいて、ふと昔読んだ小説を思い出した。多分、阿刀田 高の『箱の中 』だなと思い出して、Audibleで見つけて聴いてみた。

女優である元妻のもとを訪ねる元夫。二人の息子が、ある問題を起こしたのだ。

瀟洒なマンションのリビングには、マリー・ローランサンの版画「ブロンテ姉妹の栄光」。テーブルには睡眠薬、浴室からは水が流れ続ける音。そして、その家には不似合いな電動ノコギリ。さらに部屋の奥には、大きな箱が置かれている。

箱の中には、いったい何が入っているのか?
元夫の想像は、どんどん悪い方向へと膨らんでいく。途中まではホラー作品のような不穏さが漂いますが、最後に行き着くのは、人間の心理そのものの怖さ。

みなさんの感想を読んでいると、そこから昔読んだ本をふと思い出して、思いがけない方向へ読書が進んでいくことがあります。

読みたい本を探すだけではなく、忘れていた一冊と再会できる。そんな読書の寄り道もまた楽しいですね。

0
2026年10月07日

Posted by ブクログ

解説にもあるが、ミステリー好きからすると「箱-筺-匣」(はこ)というと開けずにはいられないような衝動があると思う。
この10編の短編集は全てが小さな箱のようなもので、一つ、また一つと開けていくのが辞められなくなる(次から次へと読まずにいられなくなる)ものでした。
物凄く怖い-理解が難しいというものはなく、どちらかというと世にも奇妙な物語のように「雰囲気ホラー」なイメージを受けました。
だからこそ、自分が主人公になったかのように、作品の世界に入り込んでいけたと思う。

ガツンと読み応えのあるものではないが、頭の片隅にいつまでも残る。そんな印象を受けた。

0
2016年12月29日

「小説」ランキング