あらすじ
■日本で随一のメンタルトレーニング専門ドクターが伝授する、
近年、日本社会に蔓延する自己肯定感ハラスメントから抜け出し、
自分の心を守る方法をまとめた1冊が登場です。
■「自己肯定感」というキーワードが日本社会に浸透し始めてから、
自己肯定感至上主義が蔓延し、
やみくもに「自己肯定感を高めなきゃ」と思い込み、
それが叶わず、苦しんでいる人が急増しています。
自己肯定感中毒に陥り、
まわりの人とのコミュニケーションやSNSなどで、
マウンティングし合う状況になったり、
一方的に誹謗中傷したり、されたり、
何かと正義を振りかざしたり、かざされたりして、
苦しんでいるという現状があります。
メンタル面における社会的な課題の
大きな原因の1つに、
この「自己肯定感至上主義」社会にあると、
著者は訴えます。
もはや、自己肯定感ハラスメントです。
■必要なのは、自己肯定感ではなく、自己存在感。
この2つは、似て非なるものであり、
自分の心身を健康的に保つために重要なキーワードです。
自己肯定感至上主義社会からどう抜け出し、
自己存在感をどう身につけていけばいいのか?
その方法を、スポーツドクターによる
脳科学や心理学の視点から解説した1冊です。
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Posted by ブクログ
自己を肯定するためには、他者や理想と比較し、その上で成功していなければならない。このようにハードルが高いため、自己否定感につながりかねない。
承認欲求とはすなわち、他者に依存した考え方である。
「この人生に何の意味があるのか?」ではなく、「何を大事に自分は生きているのか?」と考えられるように。
「何があった?」(外界)「何をした?」(行動)という声かけを行うことで、自己肯定感を高め、認知を強調してしまっている。「どう思った?」「どうしたい?」という声掛けをして、非認知的で自己存在感を高められるように。
「褒める」ということは、結果に依存しがちで、他者への依存につながってしまう。そこで、「認める」「感謝する」「理解する」へ。
「得意」は他者との比較だが、「好き」は自身の中での比較である。