あらすじ
皆が振り返る清楚系美人の沙都美(さとみ)。その中身はなんと口を開けばゲートボールのことしか話さないスポ根少女だった――。妙なきっかけから助っ人を引き受けた僕は、競技の魅力と、彼女のひたむきな思いに惹き込まれていく。でも、僕は未だ知らなかった、彼女の情熱の理由も、その胸に抱えた秘密も。ゴールへ向かう一条(ひとすじ)の光の軌跡に、青春のきらめきの全てをかける高校生たち熱い物語。
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Posted by ブクログ
「神様は勝たせない」でも思ったけれども、白河三兎さんはスポーツがテーマの作品はその競技についてとても詳しく描写するだけではなく、プレーヤーの心理描写もすごくリアルで読む方もつい手に汗握ってしまう。あれ、自分もゲートボールやってみたいかもという気になってしまった。
モン美だのピン子だのなかなかなあだ名を付けられても孤高を貫きつつ、ちょっと不思議な愛情と共に過ごした話は彼女らの親よりも年上であろう自分でもいいなと思った。
モン美のお祖父ちゃんが余命わずかなのかと思わせつつ実はモン美が病を抱えていたというのは読んでいるうちに予想がつくのだけれども、それも作者は織り込み済みなのだろうな。それで結局この作品でもかみさまは勝たせないわけだけど、ちゃんとそれぞれの未来に繋がっていて読後感はとても良かった。最後の最後は最高に嬉しいサプライズで読んで良かったと思った。やはり自分は白河三兎作品が大好きみたいです。
Posted by ブクログ
初めての白河三兎作品。
ゲートボール部の高校生の青春を描いた作品。
なんか日常系ラノベっぽい。
背景はゲートボールだけれど、やってることはハーレム展開のラノベみたいな展開で文章としては読みやすく、登場人物の心境がきれいに描かれている。
ゲートボールに興味がわく。
無理難題はなさそうだし実写化できそう。
この作品でゲートボールが流行ったら面白い(笑)