あらすじ
ミステリ界の最終兵器、爆誕!
“異常”本格推理!
そのへんにしてあげて!
必要以上に謎を解く探偵、暗黒院(本名・田中)が送る“野生の本格”四編――
さあ、あなたも心当たりをえぐられる準備を。
――宮内悠介さん
共感性羞恥で赤面しながらも読むのがとめられない。
だって人の黒歴史のぞきたいですよね?
――新川帆立さん
生まれつき左眼だけ翠色、オッドアイの女子高生・小鳥遊(たかなし)唯(ゆい)は、右目に緑色のカラコン、黒いマントの二八歳独身男性、暗黒院(あんこくいん)真実(まこと)(本名・田中友治)が営む探偵事務所で助手を務めている。
ある日、探索中に日が落ちて山奥から帰れなくなった二人は、蛇怨館(じゃえんかん)と呼ばれる洋館に泊めてもらうが、翌朝一室で死体が見つかる。ところが探偵として推理しようとした田中が暴いたのは犯人ではなく、決して解いてはいけない謎で……。
異能の著者が贈る新感覚本格ミステリ開幕!
【目次】
第一話 蛇怨館の殺人
第二話 いるんだろ? 出てこいよ
第三話 どちらが主人公を殺したか?
第四話 黒歴史について語るときに我々の語ること(前編)
第五話 黒歴史について語るときに我々の語ること(後編)
装幀/坂野公一(welle design)
装画/遠田志帆
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
犯人追求、犯人模式図とか、ついてはいけないにんそうはいれつや、かおのつらみへつつりみ、あみいごかわのつきんこ、がみがまあぶら、かいがんむそうよしきやら、まつもとせいちようふるに、かおの、てんしよばってる、しんせきとうごうやら、はったつはってんしようがいしやれつにんしきはってしようがいに、にんじゆつはかままかおやら、なんやらかんやら、まだみぞうけせらえっせら、ないかはかくなんやらかんやららに、とうなんかじのいきてつ、まぞかいなんががく、まかおにちい、いずむ、いずものおくにさらいのまっきいなんて、はりいぞくやらてきごうしようがいまろや
一話目が面白かったので買って読み始めたら
途中から訳が分からなくなって一時期読むのを停止していました(笑)
ところどころ長い文は読み飛ばしていき、最終的には結構面白かったです。
飛ばしたところをもう一度読もうとは思わないですが、続編があったら読みたいですね。
Posted by ブクログ
面白かったです。
後半は青春ミステリで、ジャンルとしてはコメディミステリですかね。
笑える場面とハラハラするとこと、ちょっと読みにくいとこもありますが、続編があったら絶対買います。
Posted by ブクログ
ジャンル分けしずらい新形態の小説。ライトノベルと本格ミステリの中間で、あくまで現実で起きる出来事だけど電脳世界のネタに溢れた、ボケとツッコミのテンポの良い文章が続く。ネタは40代のインターネット黎明期からのネット好き(と同等の知識がある人)には刺さる。あらこれ読み飽きてる人には良い刺激になる本。
Posted by ブクログ
探偵・暗黒院真実こと田中友治と助手の小鳥遊唯は山道で迷っているところに偶然出会った蛇守慎一郎の家・蛇怨館に泊めてもらう。翌日慎一郎の父が遺体となって発見され…『蛇怨館の殺人』
暗黒院の同級生である作家の一二三から依頼を受け
、作家・一色緑の失踪事件を調べることになった。担当編集者のマンションに向かうと家主は毒殺され、1人の男が立ち尽くしていた…『いるんだろ?出てこいよ』
暗黒院の大学時代の友人・矢野が殺された。容疑者は双子の男子学生。2人とも血塗れで、どちらも自分1人で殺したと主張しており…『どちらが主人公を殺したか?』
小鳥遊の通う高校近くの廃墟で画鋲塗れの黒猫の死骸が発見された。事務所に現れた同級生の天野川とともに現場に向かうと、また黒猫の死骸が見つかり…『黒歴史について語るときに我々の語ること(前編)(後編)』
厨二病の探偵とオッドアイの女子高生。なんでこれ単行本で出したんだろう…文庫でいい感じのイラスト付けて出した方がよかった気がする。
ミステリって普通は起きている事件がメインだと思うけれど、黒歴史掘り起こすのがメインなんだろうか。キャラクターだけは異常に立っているけれど、犯人の動機もいまいちよくわからないことが多いし。謎に抽象的というか哲学的な言い回しも多い感じがして、正直ちょっと求めているものとは違った。
Posted by ブクログ
第一話が結構面白かったので、期待していたら、段々段々…。
なんか、頭でっかちな印象を受けました。
作者の方のプロフィールをみていて、偏見込みで言わせて頂くと、一作めだから、自分の持つ色々な知識を詰め込んだら、袋が破けた…ような
Posted by ブクログ
よくなかった。
筆者は純文学畑っぽいので、佐藤友哉さんとか舞城王太郎さんみたいな、メタミステリー、アンチミステリ(中井英夫)ライトノベルパロディ風味の感じですが、まずミステリー長編を組み立てる構成力が低いのを純文学的パスティーシュや捻ったデザインで無理矢理誤魔化している印象が強く、どの方向性にも中途半端な感じが、滑ってる時の佐藤友哉さんや舞城王太郎さんの作品以上に強かったです。
とにかく全体的に低クオリティでコンセプトとしても滑っていて、読みにくく、変に捻っているからベタな盛り上がりもないというラインにあります
Posted by ブクログ
公然と中2感を垂れ流し、あれこれ煙に巻かれたような疲れる小説。
表紙絵が霊媒探偵の翡翠さんに似ている物だから、勝手に脳内イメージオーバーラップして無自覚に期待しただけに、残念無念。
Posted by ブクログ
一話目読んで、軽めのバカミスを想像していたんですが後半だんだんとちょっとシリアス気味に。そのあたりの匙加減がちょっと微妙。ネットミーム多めの読んでてちょっと恥ずかしい軽めの文体でのばかばかしいやり取りは後半でも続くわりに突如として挟まれるシリアス展開の落差。その落差を埋めるなにかがないのでちぐはぐさしか感じない。たとえば「黒歴史探偵」というわりにその特性はちょっとしたひと笑いでしかほとんど発揮されずこれもまた本筋とのちぐはぐな感じ。他にもこういうのがたくさんでとにかく悪い意味でまとまりがない。
でも作者さんの単体デビュー作とかでしたっけ?じゃあこの粗削りさもそういうことなのかもしれない。今後もっと文章がこなれてきたら・・・と期待しています。
Posted by ブクログ
登場人物のほとんどが中二病だった!!!
暗黒院も小鳥遊も普通にしれっと犯人を暴くんだけど、人の黒歴史を暴くことの方に重点を置いているような…。
色々な例え話が意味分からないけど、何故か暗黒院を嫌いにはなれなかった。
Posted by ブクログ
探偵である暗黒院真実(本名・田中友治)と助手の小鳥遊唯が事件の謎を解き明かす物語。
推理を披露するのは専ら助手で、暗黒院真実は事件そっちのけで、事件関係者の無関係の事実ばかりを暴き続ける。
登場人物の殆どが中二病で、あやしさがふんだんに盛り込まれた作品。クスクスと笑わせてもらいました。
Posted by ブクログ
ミステリとしての評価というより、ずっと中二病が炸裂しているギャグセンスがとてもわたし好みで、ぜひ他の作品も読んでみたいと思いました。
(この部分が合わない人にはまったく評価されないというのもよくわかります。)
Posted by ブクログ
一話目の出オチ感がすごい
二話目以降も同じノリで行くのかと思ったが一話目が一番インパクトがあった
全体的に軸がぶれているという印象
後半になるにつれてキャラの立っている小説家の小説論や高校生らしい家族の悩みなど、(作者にとって?)身近な話へと比重が増えていき、最初のノリとはだいぶ違った作品になっている
(一話目のノリですべて通すというのも難しいのかも知れないけれど)
時折、妙に回りくどい表現が挟み込まれるのだがこれがなかなか頭に入ってこない。こうした自分の中では意味が通っているけれども他の人が読んだら意味が分かりにくいという表現は、この作品のテーマである黒歴史になりそうな小説にありがちなので、この作品自体が作中の登場人物が書いているという、ミステリのよくある構造なのかと予想したりしていた
総じて歪な作品