あらすじ
「仕事や人間関係。頑張っているのになぜかうまくいかない」
――それは、決して本人の努力不足ではなく、生来的に持っている発達のアンバランスさ、「発達障害」が関係しているのかもしれません。
「10人に1人はそうであろう」といわれる発達障害。
これは、実は誰もがもっと身近な問題としてとらえるべき問題でもあります。
なんだか「生きづらい」と感じる人、周囲の人、どちらの立場の人も「心配だな」と思ったら、初めに読んでほしい一冊です。
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Posted by ブクログ
発達障がい、グレーだな~と思い、初めて手にとった発達障がい関連の本。
自分を知って、認めて、傾向をつかみ、対策をたてることが大切だと改めて思いました。
語り口が穏やかで、寄り添ってくれる感じで落ち着きました。
具体的に困ることとその対策が載っているのもよかった。
Posted by ブクログ
内容もわかりやすく、どんな人が読んでも誤解を与えないように、とても丁寧に書かれた本だと思いました。
思ったよりも「まわりのフォローや理解も必要だ」という内容のほうが「本人がどう考え、どううまくやって行くか」の記述より多い気がしてしまいましたが、全体的にはとても良い本だと思います。
自分がどうしたらいいのか?は、本の中にもあったように、別のビジネス書などを参考にしたいと思います。
Posted by ブクログ
AD/HDやADDについて説明している本の中でもとりわけわかりやすく、そういう人にどう接していけばよいのかも具体的な言葉で書かれていたり、もし、障害をもつ当人が読んでも、自分の特性を知り、自分自身をうまくフォローしながら生きてゆけるのではないかと思う。
病気ではなく、一種の癖だと思えばよいのだ。
空気が読めなかったり、注意不足で多くの失敗をしてしまいがちだが、周りもその人の良いところを伸ばせるような方法を考えると良い。
Posted by ブクログ
読みながら、田中先生ご自身によるナレーションが聞こえてきそうな一冊。いつもあたたかくサポーティブで温和な田中先生のお人柄が垣間見える感じの、成人発達障害者にエールを送る本なのだけれど、こういう本の評価は難しいなと思う。ある程度自分をわかっている人にはすーっと入ってくるであろう言葉も、診断を受けたばかりの方(もしくは今まさに苦しんでいる未診断の方)にとっては“生温い“と感じるかもしれないし。
紹介されている生活の工夫は自助努力プラス周囲に上手に頼ろうという感じなのだけど、働く人がみな殺気立っているかのような今日この頃、うまく理解&サポートしてくれる人が見つかるとは限らず、つらいところだなあと思う。まさにこの本で田中先生ご自身が書かれている通り、現代はオールラウンドプレイヤーが求められているわけで、“持ちつ持たれつ“が自然に実現したらよいのだけれど、ねえ。
Posted by ブクログ
発達障がいを平明な文章でまとめた、理解のための入門書ですが、健常者向けの部分と当事者が読んで参考にする部分とが混在しているのが気になります。それだけ、この障がい自体が連続しているものだと思うようにしておきます。
Posted by ブクログ
発達障害の大人に対してあらまほしい配慮は、「私だってそうしてもらいたいわ」ということが多く、なんだかすっきりしません。
何が障害で、何がわがままなのか、はっきり線を引くのがむずかしいからこそ、発達障害者は「甘えている」「努力不足」という評価を受けやすい。
発達障害という診断名がつくことは、周囲の評価を変える点で意義があるけれど、どう配慮するかについてはスタートラインにつくだけのこと。
理解者(仲介者)が、問題が「障害」にあるのか「わがまま」にあるのか迷ってしまうと、職場の空気は乱れる。
障害を理解し、仲介するって難しいことだと思いました。
Posted by ブクログ
AD/HDかPDDかそんなことは私が子供の頃は何も言われませんでした。知的障害のない自閉症は変わり者としてクラスに存在していた。
なので、私より上の世代は自分がよもやと疑ってもいない。そんな先輩が社会人になってからも何人も見受けられました。
そんな人達と、うまくやっていくになどうしたら良いのかと思い、こういった本は参考に読んでいます。
Posted by ブクログ
生活の困難さへの支援、大人の場合は職場の理解、家族の理解が必要不可欠。互いに当たり前の生活を行うための支え合い。
傾向はだれにでもあるのでは?本人の責任にして責めるのか、障害と認めて受け容れるのか。「診断」が役立てば良いけれど。