【感想・ネタバレ】我々はいかに「石」にかじりついてきたか 日本フリークライミング小史のレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

名(迷)著。

日本におけるフリークライミングの発展と
その時のクライマ達の生の姿を
著者の恐ろしいまでの主観に基づいて
綴られた40年の歴史。

「ガメラ」こと菊池氏の毒舌が冴え渡る。
次から次へと、身近なクライマをこき下ろす
素晴らしい文章力は、さすが中根穂高氏と並び、
「日本三大嫌われ者クライ...続きを読むマ」
の異名を持つだけの事はある。

RCC?のグレード表記について、

「VI級=お前にも登れる。VI級+=お前には登れない。俺だけが登れる。VII級−=俺にも登れないけど檜谷さんならたぶん登れる。」

と評したり、
アルパインに転向した山野井泰史氏について、

「アメリカに働きながら滞在し、おかしくなった。」

など、名言がびっしり詰まっている。

非常に内容が濃く、現在までの日本のクライミング界の
立役者達を余す事無く紹介できたのは、
氏のクライマとしての力量と
元雑誌編集者としての人脈が生きたからであろうと推測する。

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