あらすじ
名古屋の人はなぜ小倉トーストが好きなのか?
カレーの元祖が大阪に多いのはなぜ?……
〈”県民食”に風土と歴史あり〉
日本全国の土地土地で人々のおなかを満たしてきた22の食べものを深掘り。
”あの美味しいもの”への理解と愛が深まる、食文化・教養エッセイ。
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【もくじ】
◆はじめに
01……道東ではなぜ牛乳豆腐が生まれたのか?
02……岩手ソウルフードにはなぜ、三つも麺類があるのか?
03……忘れられない、十和田湖のきりたんぽ
04……山形の食文化は、なぜ特別なのか?
05……信州蕎麦は冷たいのが正解?
06……金沢の醬油はなぜ甘い?
07……東京人はなぜ讃岐うどんを愛するのか?
08……東京と紅茶は相性が悪いのか?
09……浦和はなぜウナギが名物なのか?
10……名古屋人はなぜ小倉トーストが好きなのか?
11……なぜ、名古屋の喫茶店は特別なのか?
12……大阪人はなぜミックスジュース好きなのか?
13……歴史の中心地、関西を物語る淡口醬油
14……カレーの元祖が大阪に多いのはなぜ?
15……神戸っ子のハード系パン好き
16……広島市にはなぜパン屋が多いのか?
17……広島のお好み焼きはなぜおいしいのか?
18……博多ラーメンの出汁はなぜ、豚骨なのか?
19……カステラはなぜ、江戸時代の日本に根づいたのか?
20……長崎に和菓子屋が多いのはなぜか?
21……海に囲まれて暮らす沖縄ケンミンは肉ラバー
22……沖縄のおやつ。ポーポーとサーターアンダギー
◆あとがき
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
目次を見るだけで、「おお、確かに何故なんだろう?」と思えるということは、目の付け所がいいんだろうなあ。
紅茶の美味しい喫茶店が、関西に比べて東京に根付かないのは、東京の水は硬いからというのは、自分で気づきたかったなあ。
カステラが和菓子なのは、バターを使っていないからと言われれば、確かに!
名古屋の人があんこが好きなのは、お茶の文化があるから、とか、山形の食文化が特別なのは、明治の時代に取り残されて、古い食文化が残っているから、とか、いろいろと面白かったけれど、疑問もいくつかある。
牛乳豆腐は道東のソウルフードみたいな見出しだったけど、あれは酪農が盛んな地域のソウルフードなわけで、千葉県の鴨川でも同じようなものを「チッコカタメターノ」という名前で食べている。
本文でもそれに触れているから、知ってた上でのそういう書き方か…と、ちょっと残念。
あと、大阪のうどんは汁まで飲み干すものだと何度か書いてあったけど、私が何回か食べた大阪のうどんはしょっぱくて、汁などとても飲めたものではなかった。
京都のうどんは美味しかったけど。
ご当地グルメは現地で食べるに限るというのは、私も同感。
というのは、時々「これであってるの?」みたいな代物を、現地じゃないところで食べたことがあるからだ。
現地で食べてそう思ったのなら、「好みの味じゃないんだな」で終わるけれど、現地じゃないと「これであってるの?」といつまでも気になってしまうから。
Posted by ブクログ
表紙に小さく「大胆推理!」って書いてあるように(なぜ小さいんだ?)、ケンミン食のなぜを事実ベースというよりは、自分の思い出と多少データを交えながらも推理ベースで探っている。推理なのでそれが真実かどうかというと、そうでないものもあるんじゃないかな。まあ、軽い気持ちで読めていいけど、こういうのって食に関する好みが合わないと著者が好きなものとして取り上げても読み手は別に興味ないってことにもなりかねず、そんなことをそこはかとなく感じながら読んだ。47都道府県を網羅しているわけでもなかったしね。
Posted by ブクログ
なぜ?の部分の根拠も
ソースが信用できなかったり
著者の主観の部分もあるけど
食エッセイだと思って気楽に読みました
信州そばで温かいのを注文したら
えっ と言う顔をされたとか
岩手県には名物麺が三種類もあるとか
確かに 言われてみれば ということが多く
他府県からすると 常識じゃないのが
地元の常識 というのが
ケンミン食の面白さですよね
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
亜紀書房のWEBマガジン連載の記事に書きおろしを3編加えたもの。著者は、食のトレンドをベースに、生活史などを執筆している。
はっきり言って調べが浅く、現地に行っていても突っ込みが足りないと思った。確かにケンミン食に疑問を感じるところは視点がいいと思うが、これを読んで食べたいと思うところまで行かない(コロナ禍で調査がしにくかったことは確かだが…)と思う。