あらすじ
芸能界でそれぞれの道を歩むゆかりと邦子。その二人を陰ながら支える浩志は、二人を平等に愛し続けようとしていた。しかし、マスコミ対策用の『仮の恋人同士』として正月休みをハワイで過ごす浩志とゆかりを、再び不穏な影が包み始める。一方の邦子は、日本を代表する映画監督・三神の作品に出演し、ひたむきに演技に取り組んでいた……。浩志はふたりのうちどちらかを選ぶことができるのか? さまざまな愛の形を通して本当の「やさしさ」の意味を問う、傑作青春小説。
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Posted by ブクログ
石堂克子,その兄の浩志。
浩志の後輩のアイドルの安土ゆかり。
同じく後輩の女優,原口邦子。
この4人が主人公。浩志が絵に書いたようなやさしい男性。
浩志の同僚の女性や,
浩志の父親も出て来る。
下になって,克子の恋人の翔とその父が活躍する。
上だけ読んでいると,浩志だけがやさいしのかと思った。
下になると,克子がやさしいのだと分かった。
芸能界を表舞台にした厳しい話と
経営者の決断の話。
赤川次郎がめざしていたのが浩志だけでなく克子でもあることが分かる。
駄目な父親の存在が,やさしい子供を作ったという功績として,記録できるのかもしれない。
赤川次郎の父親に対する思いが分かる。