あらすじ
〈この世界が腹立たしくってしょうがない。人生の真実なんて、たかが知れている。〉ジェイコブ、十九歳。肌にひりつくセックスへの衝動。クスリで濁った頭。身体に染みついたジャズのリズム。この感覚だけが、ジェイコブの真実だ。路上にさまよい暮らすうちに膨れあがった愛と憎しみは、次第に殺意へと転化してゆく――。抑圧に咆哮する魂の遍歴、読む者を灼き尽くす鮮烈な青春文学!
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Posted by ブクログ
まだ2冊しか読んでいないけど、中上健次は一貫しているなと思う。
解説の「彼本人と話が切り離せない」とあるように、中上文学を知ることは中上氏本人を深く知ることでなし得るのである。
彼自身に非常に興味があるのでほかも読んでいこうと思うが、それにしても本屋にないので、古本屋で宝物を探すような読書生活はまだまだ続きそうだ。
Posted by ブクログ
ジャズ、セックス、ドラッグがこの話の磁場をつくっているとしたなら、
セックスがエロス
ドラッグがタナトス
ジャズがその二つをつなぐ装置としてつかわれてる、のかも。
とかかなり自由な解釈をしてみたら面白い。