あらすじ
■「不機嫌な職場」がまん延。
なぜ、不機嫌な職場が増えてしまったのでしょうか?
それは役職者であるリーダーが成長しなくなってしまったり
タテ社会のルールの中に会社が存在していることです。
また、若い社員も指示されなければ動けない
会社の管理体制に何も疑問を持たなくなってしまったことです。
しかも、人間関係が希薄となり、隣同志に座っていても、メールでやり取りする会社もあると言います。
そして、多くの社員は「思考習慣病」に陥ります。
思考習慣病とは~
・社内に、活力や勢いが落ちてきた
・社員に意見を求めても、何も出てこない
・何度言っても、同じミスを繰り返す
など
会議は多いが何も決まらないという会社は、要注意です。
■実話に基づく組織改革ストーリー
「とある地方都市の300人の食品会社。
経営診断を依頼された著者が見た光景は、人間関係は破たんし、思考は停止し、
まともにコミュニケーションもできない14人の管理職たち。
彼らの部下は、意欲も思考力も失ったゾンビ集団。
年々、売り上げも利益も低下し、顧客からの評価も下がる一方。
新商品開発は少しも進む気配がない……。
そんな中、製造部門の有志6人が立ち上がり、必要なスキルをひとつひとつ身につけて、
業績を上げるヒーローに育っていく……」
各スキルがストーリーですっと頭に入っていきます。
ストーリーのあとには、実際に試してほしい手法を解説。
実践的な、あなたの会社を変える1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
"この本は、読んでいて楽しい本。コミュニケーションが組織を動かすとても大切で重要なキーということを証明した本。コーチングのセッションに近いものがある。
この本は、実話だというが、本当にここまでの会社があるのかというくらいの極端な事例だと思う。
でもここに書いてあるような、手順をふむことでチェンジメーカーになり得る。もちろん、会社の風土を変えたいという強い思いがないと実現できない。人間を動かすには、ハートに訴えるものがないといけないということを改めて教えてくれた。"
Posted by ブクログ
著者は、組織変革コンサルタント。㈱エトス代表取締役。現在は一部上場企業を中心に、大企業病や思考習慣病、コミュニケーション障害、人間関係破綻など職場の病気を治療し、知恵と活力あふれる職場をつくるコンサルティングとマネジメント研修を手掛けている。
本書で紹介するストーリーは、業績低迷に苦しむ企業が、以下の5ステップに沿って「職場変革12週間プログラム」に取り組んだ実話に基づいている。
5つのステップとは
①組織の病気の診断と治療方針の決定
②チェンジリーダーの選抜
③チェンジリーダーの思考習慣病の治療と新しい行動パターンの学習
④組織の病気を治すための変革行動の開始
⑤組織に新しい考え方と行動を定着させるフォローアップ
本当の変革とは、まず変革者(チェンジリーダー)が立ち上がり、自分自身を変えることからスタートするものである。その変化が周囲の人々に影響を及ぼし、やがてチームを、職場を、そして企業全体を変えていく力になる。
本書の構成は以下の5章から成っている。
①キツネの自慢、エビの心配
②会議でわかる組織のカシコさ
③反乱軍の戦闘開始
④実録「職場変革12週間プログラム」
⑤変化の波は広がる
本書に登場している企業は深い深い問題を抱えている。しかし、その問題は多かれ少なかれどの企業でも持っている。そしてそこにいる登場人物も同じく問題を抱えていたり、改善点も多くみられる。
登場人物は自分である。見る角度を変えれば自分に当てはまることも多く色々な気づきがあった。
組織・まわりは変えることが出来る。しかし、それはまずは、自分から正しい方向性に気づき学び変わっていく必要がある。その延長線上に回りの変化・改善がついてくるものである。
本書は読んでいてテンポもよく、言葉のチョイスや表現についてもユーモアに溢れビジネス書としてだけではなく、一冊の読み物としても楽しく読ませる工夫が多くあった。
著者の講義を受けたことがあるが、本書にあったそのものであった。本書は自分に向けての何かのメッセージではないかと錯覚するほど、先生の声が聞こえてきそうな臨場感を味わう程スリリングな時間を過ごすこととなった。
必ず読み返し、そしてその度に気持ちを引き締め行動にしっかりと移していこうと思える一冊となった。
Posted by ブクログ
著者の人材教育プログラムの宣伝も兼ねてますが、非常に良書。ノウハウも然ることながら、「ああ、そうだ、自分はこう やって職場で働きたかったんだ」と思い出せてくれます。視点が親しみやすくて読み易いです。
Posted by ブクログ
人は変われる!
職場の活気づかせるための職場ルネサンスのためにやってきたコンサルタントと仕事にやりがいを感じていない幹部が12回の会合を通じてやる気を取り戻すというありがちなノウハウ小説。
初めの方は幼稚園じゃないんだから。。とか,コンサルタントの口調が子供相手にしているみたいでなんだかなぁーと思っていたが,実はこんな簡単なことも自分は実践できていないのかもしれないと再認識させてくれた。
自分の仕事マインドを再確認するためにもよいかも。
Posted by ブクログ
ストーリー形式で非常によみやすかったです。
どの会社にも多かれ少なかれ、サンプル会社のようなことがあると思います。何にせよ、人生の長い時間を占有するので、仕事は楽しくしなといけませんね。
Posted by ブクログ
会社の中の関係を絵にして図に表すのは、とても有益な事だと思った。
書くことで、自分がどれだけ社内の人間関係に関心をもっていなかったか、自分が周りにどう思われていたかがわかる。
関係の見える化で、双方ともに客観的な視点からものごとを見れるようになるのだ。
管理職同士が「親友」になる。このことは、部署内の関係を円滑にするに最適な方法だ。
懇親会などを開く事で違う部署、または現場のスタッフの関係がよくなれれば、こんなにいいことはない、と思った。
一人ひとりの殻を破るのは、最初は難しいし、個人差はあると思うけど、本気で話していけば相手もちゃんと返してくれるのだ、とこの本を読んで改めて思いました。
スタッフ同士の関係が気になっている管理職の方
会社に行っても、最近楽しいと感じれていない、でも楽しく仕事をしたいと思っている方
におススメ。
Posted by ブクログ
実話に基づく組織変革ストーリー
ということで、物語仕立てで組織変革を行っていく様子が語られています。
ストーリ仕立てを意識しすぎているせいか、表現がかなりいまいち(笑)会話形式でわかりやすく、かつ、軽いのりを意識しているのですが、ちょっとねぇ..
筆者の心の中の突っ込みがそのまま文章に表れていて、そうか、やっぱりコンサルってこんなことを考えていて、上から目線なのね。って思い知る一冊です(笑)
ストーリは中堅の食品会社の組織変革を任された筆者が製造部門の6人とともに、12週間のプログラムで部下、職場、部門、会社を変えていくといったストーリとなっています。
ここで紹介されている数々のメソッドはとりあえずおいておいて(それほど目新しいものはないので..)、最もポイントだと思うところはやはり
「職場や他人を変えようと思うなら、まずは自分を変えること」
これに尽きるのだと思います。
また、本書ではスキル、メソッドとしては書かれていませんが、筆者の話の聞き方、引き出し方、質問の仕方がもうひとつのポイントだと思うんだけど...
なぜ、その手法を紹介しないのか不思議(笑)
ということで、本書は会話形式でわかりやすく変革を説く「物語」として、楽しめます。