【感想・ネタバレ】友に捧げる哀歌のレビュー

あらすじ

神尾はるかはM大学の新入生。入学式で、幼なじみの浩子によく似た学生とすれ違い、思わず「浩子?」と声をかけてしまった。しかし、その学生が浩子であるはずはない。浩子は十数年前に故郷の村で行方不明になったままなのだ。その後、村にはダムが建設されることになり、浩子の失踪とともに村全体が湖の底に沈んでしまったのだ――。十数年の時を経て、失われた村の秘密がはるかの前に姿を現しはじめる。哀切なサスペンス・ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

週刊女性への2000年9月からの連載をまとめたものとのこと。
小説として、とてもよい感じでした。

主人公、その両親、2人のお友達。その家族。
いろいろ複雑な事情が見え隠れします。

学校側は最初から複雑そうで、学園長の代理が女性。
生徒と学園長代理という2人の女性を中心に物語が回ります。

学園物の枠にとどまらず、ダムの話や国会議員の話まででてきますが、
社会派小説にならないところが赤川次郎流なのだと感じました。

人間の思いの動きを中心に、映画の台本のように展開する。
赤川次郎の良書100に入る作品だと思いました。

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2011年08月08日

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