あらすじ
停戦命令に抗してソ連軍を阻止し続けた戦略家の決断──陸軍きっての中国通で「昼行燈」とも「いくさの神様」とも評された男の波瀾の生涯を描く。
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Posted by ブクログ
■第二次世界大戦時の有名な将軍の名前は大体頭に入っていたが、根本中将の名前は初めて知った。
■終戦当時、中国大陸には軍民で二百数十万人がいたが、集団的な危害を加えられることなく、祖国日本に復員、引揚げできたのは、当時の国民政府蒋介石総統による「以徳報怨」演説によるところが大きいと言われているが、本冊ではこの「以徳報怨」という言葉が何度か登場する。
■人事の偶然の巡り合わせかどうかはわからないが、中国本土から引き揚げる日本人はこのトップを得て幸運であったことがよくわかる。
■作者も満州軍にいたので、戦争の様子が生々しく伝わってくることが時々ある。ちょっと根本中将への傾倒が過ぎるのかなと思うところもあるが、読後感が良い。