あらすじ
神凪家の宴で八神和麻を襲撃したのは、先の風牙衆の戦いで兄弟を失った大神操だった。だが、操を返り討ちにするどころか逆に庇う言動を繰り返す和麻。そんな彼の行動に、神凪綾乃の心は何故か揺らぐのだった……!
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Posted by ブクログ
幼き頃、周りから苛められていた時に一度だけ助けられた操に命を狙われていても……それでもあの時に見えた優しさが心の救いとなり、そして今生きている。だから、どんなに恨まれても生きていて欲しい。選ぶ為じゃなく、大切だと思うものを二度と失わない――奪わせない為に持てる最強の力を振い、護り切ろうと戦う和麻の姿がカッコよく、新たな一面が見れたことでより一層惹かれました。相変わらず上手い表現方法をしている地の文と台詞が相俟ってバトルシーンは熱く惹き込まれてしまう。そして、操を護ろうとする和麻に無自覚嫉妬する綾乃が可愛い。
Posted by ブクログ
前作では、自分に刃向かうものには容赦ない態度の和麻だったが今回は何かおかしい…。
自分を兄の敵として殺そうとした操をあっさりと見逃したのだ。
そんな和麻にヤキモチ(本人自覚なし)から反発を覚える綾乃。
そんな中、世間では謎の事件が起こっていた。
若者が町中で突然の衰弱死体となって発見されたのだ。
しかし敵は意外な人物で―――。
未だに全てを明かしていない、和麻の香港での4年間に関係する
話が少しだけ出てくる。
一体何があったのかが気になるところだ。
相変わらずの2人のやりとりも、前作よりは息が合ってきて
いる…かも?
Posted by ブクログ
この巻では、八神和麻の過去話が事件へと関わる話です。ただ和麻が、何故操を庇うのかの種明かし(回想)が早すぎる気がします。
この巻の他の見所は、綾乃の友達に正体がばれてしまうこと、綾乃VS霧香などがあります。
また、助けた後の操と和麻の会話はまるで、D・Sっぽいなーと感じました。
続刊も楽しみに読みたいと思います。
Posted by ブクログ
2巻とは書いてあるものの、これ1冊でも楽しめるつくりになっている作品。ここでは和麻と綾乃が戦う描写がとても丁寧に書いてあって良かった。和麻の内心にも少々触れるところが出てきたりと、過去から現在へ移行していく和麻の心理が微妙ではあるが少しずつ出てきた巻である。