あらすじ
世界文学の旗手が紡ぎだす
国境を越えた物語(サーガ)の新展開!
失われた国の言葉を探して
地球を旅する仲間が出会ったものは――?
【本書の登場人物たち】
Hiruko ヨーロッパ留学中に「母国の島国」が消滅してしまった女性。同じ母語を話す人間を探して世界を旅する。
クヌート デンマークに住む言語学者の卵。Hirukoと出会い、彼女の旅に同行する。
アカッシュ ドイツに留学中のインド人男性。女性として生きるため、赤いサリーを身にまとう。
ナヌーク グリーンランド出身のエスキモー。語学の才能豊かで、日本人を演じていた。
ノラ 博物館に勤めるドイツ人女性。行き倒れていたナヌークを救う。
Susanoo 福井で生まれた日本人。ある時から歳を取らなくなり、言葉を喪失する病気になった……?
Hirukoがつくり出した独自の言語、〈パンスカ〉が見知らぬ人々を結びつける。
分断を超えた希望を描く、全米図書賞作家の新たな代表作。
文庫解説 岩川ありさ
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Posted by ブクログ
扱っているテーマが複数ありちりばめられているが、段々と要素が過多になりすぎた印象
相変わらず著者の言葉選びや遊びは楽しくクスッとなったりするのだが、もう少し要素を絞って欲しかった
読みながら考えていた事は 世界の断絶の原因は言葉なのではないかとゆう事と、人と人が深く繋がるときに言葉は重要ではないとゆう事
世界の境界を、断然を超えるのはダンス(=アート)なのだろうか、、とゆう事など
マイナンバーならぬドンマイナンバーにはクスリと笑ったし抽象表現に比喩表現に時々唸った
Posted by ブクログ
ラストシーンの、役者全員が場に出揃った会話劇が最高潮だった。ムンンの語りによる最後の夢の部分は難しく感じてしまった。解説を読んでみてコロナ禍を意識して執筆されたことがよく理解できる。環境問題やジェンダー認識等、社会の捉え方が好きだった。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
ほとんど旅行先の台湾にて読んだものの、帰国してようやく読み終えました。
Hirukoのように、帰る国のない旅ではないとはいえ、飛び出す気分を味わえて楽しかったです。
ムンン、ムーンで月読尊なのかな……須佐之男がようやく喋ったかと思いきや。
アカッシュは相変わらず軽やかで、意外とノラも柔軟なところがあることに気付きました。
船で、いよいよ海に出るのかな。
3部作最終巻が楽しみです。日本がどうなってるのか、ドキドキだけれど
Posted by ブクログ
三部作の二作目。
ベルマーの登場で心の内が様々なところに発露され物語は転回、展開。
タンスのようなお尻はいつの間にか白桃へ。
意識の流れがそのまま文字になり、川になり、表現・技法に手練手管の感を深く感じ入っている。
スサノオに反応させるための、ヒルコの熱湯シャワーなんかはまさにそう。
言語感覚のアップデート、はたまた身体感の新体験。
三作目も文庫化お待ちしております
Posted by ブクログ
Hiruko三部作の二作目。国と言語を巡る旅行者たちの物語。フォークナーや中上健次のようなサーガを強く意識した部分を感じさせつつも、言葉の語感や趣意を重視し、テンポとリズムを保ちながら、北欧の夏至のように白んだ夜空のごとく不思議な感覚を読み手に与える。前作がアイデンティティに焦点をあてた印象があり、本作はナヌークやSusanooを代弁者とした悪意や闇といった負に焦点をあてた印象。至極小説的小説。
Posted by ブクログ
長編三部作の第二弾。Susanooは言葉を取り戻せるのか、HirukoはSusanooと言葉を分かち合えるのか。淡い恋心のようなものが複雑に絡み、アイデンティティがゆらぐ。日本という島国にいると、国をまたぐことがあえてわざわざ国を越えることを意味するが、欧州における国から国への移動というのは、電車や車やバイク、飛行機、あるいは徒歩で割と気軽に気楽に越えられるものだ。だからといって、思想や言葉までは軽々と越えられない。だから面白いんだけど、時と場合によってはやっかいだなとも思える。
Posted by ブクログ
訳ありの6人プラス3人
それぞれが自分のために動き
言語をこえて、国をこえて
仲がいいのか悪いのか?
3部作の2作目
消えてしまった島国、多分日本がどんな風に
消えたのかが気になって
いろんな意味が
ちりばめられているとは思うけれど
頭に入ってこない
1作目同様一読では難しい
でも、続きは気になる!