【感想・ネタバレ】ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介のレビュー

あらすじ

服を見ればその人のすべてがわかる──被害者の痕跡に寄り添って未解決事件の真相に迫る、乱歩賞作家の新機軸クライム・ミステリー!

東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを尋ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを訪ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

可愛げな装丁に騙されるところだった。
めっちゃゾクゾクするミステリーでした。
面白いから読みたいけど、読み終わるの勿体無い…っていう気持ちになったの久々かも。

でてくる元気なシニアが皆様魅力的。
やっぱり何かを極めている人は素敵ですね。

真相は切なかったですねぇ。
少女の境遇まではなんとなく想像できましたが、人間関係までは想像できなかった。

お話の重さはずっしりあるんだけど、小春さんとミツさんのキュートさがホッコリ感を与えてくれて読みやすかったです。

続編も読みます。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさしく服飾界のホームズ!
服についた皺や擦れ具合から、そこまで読み解くかと。
今回のワンピースが特殊だったというのもあるけれども、にしてもだ。
それでいて、すぐ涙腺崩壊するところが愛おしい。
また彼でも分からない部分は、それぞれの職人さんたちが突き止めていくのも総力戦って感じで熱い。
しかも一部を除いて皆さん70歳以上の人生の大先輩という。
平均年齢高い探偵団(探偵団という名称が出てくる訳ではないけど、雰囲気はそんな感じ)というのも、ある意味新しかった気がする。

解説にもあったとおり、言っても素人集団なので、警察が管理している証拠を見るという一点に関してもハードルが高い。
そこを乗り越えるだけでもテンションが上がる場面。
実物を見てからの展開も熱い。
一方で見えてくる真実の方向性が変わってくるのが……そんな悲しい展開は想像していなかった!

ちょっと違和感あるキャラいるなと思っていたら、やっぱり!という予想つく展開もあり、でも基本的には意外性のある展開で面白かった。
短編集版もあるらしく、そちらも読んでみたくなった。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明るくポップな装丁から想像していたストーリーとは全く違い、ページをめくるのがしんどく、重く暗く耳を覆いたくなるような事件だった。

主人公が、美術解剖学から一歩ずつ真相に迫っていく姿は、いきなり真相が降りてくる名探偵よりは、遥かに信頼ができた。
登場人物には今一感情移入ができなかったが、事件を追っていく過程は、目新しく興味深かった。
内容も好きな分野を掘り下げてくれるので、おもしろかった。

ただ磯山さんと対峙した時、二人がなんからしくなく感じてしまい、それがとても残念に思えた。

2024/02/11 20:21

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2024年02月11日

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