あらすじ
難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。(装画:香山哲)
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Posted by ブクログ
最終章から
「私たちは、じつはかなり決まりきった範囲でしか、心と体を動かしていない」「まだまだ未知の領域がある」
という視点にハッとした。
これまで生きてきた中で固まっているものがあるかもしれないとまず自覚することが、柔軟さや生きやすさに繋がるかもしれないと感じたことを覚えておきたいと思った。
Posted by ブクログ
こないだのホームレスので知った『あいだで考えるシリーズ』。その第一巻が我らが頭木さんだったので読む。心と体について。頭木さんらしく、いろいろな文学や漫画等からの抜粋で進められてて、今まで思ってもみなかったことが多かった。自分の中にいろんな年代の自分がいること、食べられないものがあるということを受け入れられない人がいること(共食圧力)、弱いロボットを作っている人がいること。魂が21gという話も出てきて、おぉ9mmと感動。でもこれは測り間違えだったという話だ。10代以上に向けての本なので読みやすいし、そもそも頭木さんのは読みやすいからな。
Posted by ブクログ
ココロとカラダについて、文学的に説明しているユニークな一冊。
専門用語が使われていたり、科学的データ満載で語られると全然ピンとこないようなテーマが、小説の一節を引用して説明されているとストンと腑に落ちるのが面白い。
個人的に興味深かったのは、以下のとおり。
・性的指向はグラデーション
・昆虫は生涯で最も美しいときに死ぬ
・人はわからないものを分けようとする
なんとなく『あいだ』を漂っているのは、全然悪いことじゃない。むしろ、それは自分疲れから解放される1つの方法。
Posted by ブクログ
自分の本体は「体」なのか「心」なのかについて、考えてみようよ!という本。文学や科学やアニメやマンガなどを引用して、「自分とは何か」について考察を深める。著者は消化器系の病気をされていて、「自分の中にも大腸があること」や「食事をとって、排泄をコントロールできるのは当たり前のようでいて、実は凄いこと」などということを考える。
「なぜ大小便を漏らすと社会は冷たくなるのか」とかとか、そういうことも書いてある。
計画通りに動けない自分に苛立ち、私はこの本を手に取った。自分らしく生きられてないなとか考えたこともあったけれど、著者が言うには「本当の自分なんてものはなく、そのときどきの自分がいるだけだ」ということ。つまり、自分の奥底に「本当の自分」が眠っているわけではなく、思い通りにいかない今の自分も「本当の自分」なのだということか。
最終的には「心か体かではない。その間にある。なんでも白か黒かつけてしまわない方がいい。もっと曖昧にグラデーションで物事を考えていこうよ」と着地している。