あらすじ
“魔力なし”として虐げられていたが、伝説の魔法使いだった前世を思い出したサフィラス。学院の新学期が始まったと思ったら、魔法演技大会が行われたり、自称パーシヴァルの婚約者にからまれたり……。騒がしい毎日を過ごしていると、ヴァンダーウォールで魔獣が大量発生しているとの知らせが届いて――? 新学期もトラブルは続く!? 守らせてほしいパーシヴァルと自分で解決してしまうサフィラスのドタバタ学園生活、第三弾! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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ようやく...
サフィラスの美少年設定がようやく実感できた第3弾です。
自称『パーシヴァルの婚約者』に度をこした嫌がらせをされたり、俺様脳筋に言い寄られたり...と、BLあるあるな恋愛トラブルに巻き込まれますが、そこはサフィラス。面白がりつつ撃退します。
そんなエピソードがあるにも関わらず、BL味は薄いまま。相変わらずラノベ的な面白さが勝り、一見パーシヴァルとの友情が深まっただけ...に見えますが。
無自覚&無鉄砲なところがあるサフィラスを気遣うパーシヴァルにはスパダリの片鱗が窺えます。そしてサフィラスもまた少しだけパーシヴァルを意識しはじめた雰囲気が出てきました。
この2人をじれったく思っているのは読者だけではないようで、パーシヴァルの家族(特にお母様)が外堀を埋めにかかってきております。
元実家や元婚約者から受けた仕打ちで傷ついている(はず)のサフィラスを思い、あまり急がないようにと家族を諫めるパーシヴァルが素敵です!愛されてるなぁ、サフィラス。
個性的な登場人物も増えて、物語は深みを増します。メインストーリーに150年前の出来事がどう関わってくるのかも気になりますし、もちろんサフィラスとパーシヴァルの関係の変化も楽しみ。
続きが待ち遠しいです!