あらすじ
著者である美嘉の実体験を元に書かれた、切なくもなぜか心温まるピュアなラブストーリー。多くの読者の共感を呼んだ伝説的ケータイ小説。美嘉は高校に入学したばかりの16歳の女の子。ひょんなことから別のクラスの男子・弘樹(ヒロ)と電話で話して以来、夏休み中毎日電話をするようになる。声しか分からない相手だったが、やがて夏休みが明け、初対面を果たした2人は恋に落ちる。しかし二人には哀しくも辛い運命が待っていた。
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Posted by ブクログ
偶然であって仲良くなって恋をするってなんか青春だなと思いました。付き合った彼氏がヤンキーででもやさしくてホントにそんな恋をしてみたいと
おもいました。いくつもの試練があったけど、それを乗り越えたからこそ信頼できるんだとおもいました。
彼氏はがんになってしまい、一度は別れたものの、最後には元に戻るってことはやっぱり運命はあるんだなと
おもいました。切ない恋物語をよんでとても感動しました。
Posted by ブクログ
ヒロから別れを告げられた美嘉は、2つ年上でK大学に通う福原優(ふくはら・ゆう)に出会います。美嘉に想いを寄せる優は、彼女の心の中に今もなお元彼の姿があることを知りつつ、彼女が自分だけを見てくれるようになるまで待つと言い、そんな彼の優しさに触れて、ヒロとの別れによって傷ついた美嘉の心は、しだいに癒えていきます。
そんなある日のこと、美嘉は、流産してしまった子どもの命日に、ヒロが墓参りに訪れていたことを知ることになります。やがて美嘉は、優と同じK大学に合格します。そして高校の卒業式の日に、アヤをはじめ友人たちから背中を押されて、美嘉は久しぶりにヒロに話しかけます。そして美嘉は、彼から贈られた指輪を返し、ようやく彼との思い出を吹っ切ることになります。
ヒロとの思い出と優のやさしさの間で心を引き裂かれつつも、しだいに優の方へ傾いていく美嘉の心情がたどられており、思いのほかストーリーに統一感があって、おもしろく読めました。もちろん結末の方向性がある程度見えているからこその統一感ではありますが、ケータイ小説に対する酷評などから、もっとストーリーがとっ散らかっているのではないかと予想していたので、意外でした。