あらすじ
移動する文化人として、さまざまな土地を訪れ深い思索を積み重ねてきた作家がつづる、感動、怒り、戸惑い、落胆、祈り──。3.11の大震災と福島原発事故を経て、少数者の居場所、民主主義の多数決の欺瞞などを問う、明晰で情のある名コラム。
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Posted by ブクログ
池澤夏樹の文章は読ませる文章だ。このコラムはまさにそんな文章。3.11直後の連載だからその手の話が多い。
すばらしい新世界にみるように氏は自然エネルギーの支持者であり思い入れの強さが伝わってくる。知識人は社会の様々な情報を集め自らの思想と照らし合わせて発信する、と定義していたが大変腑に落ちた。これからもそのような発信を期待したい。