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江戸時代の歌舞伎役者をめぐる短編集。テンポの良い語り口で、読ませます。名優・坂田藤十郎の番頭を30年もつとめた与市がそっくりな旅回り役者に二代目を継がせようとする「似せ者」対照的な若い役者の微妙な葛藤と皮肉な盛衰を幼馴染みの女性を絡めて描いた「狛犬」一世一代のはずの引退興行を繰り返す人気役者と興行師の関わり「鶴亀」、囃子方の見習いとお侍の出会いと別れ「心残して」まるでその時代に生きていたよう?2005年発行。
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役者と芝居にまつわる4つの短編集。どの話も江戸庶民の日常や打算、ほろ苦さが溢れていて面白く読めた。最後の明治維新への過渡期を芸人の視点から描いた「心残して」が一番心に響いたかな…
Posted by ブクログ
4/24 良質の短編集を読んだときというのは長編とはまた違った感覚になる。一つ一つの物語が短いのにどっぷり引き込まれていろんな世界を行ったりきたり。あー今朝子さんよいわ。好きだわ。もっともっと読みたいわ。そんでなんでこんな色気が描けるんでしょうと失礼ながらも不思議に思う。ご本人がそういう感じに見えないだけに。