【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 雪原の足あとのレビュー

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Posted by ブクログ

坂本直行さんの展覧会が道立帯広美術館で開催されていたのを見たばかり。ここで見た絵や、直行さんの直筆原稿、スキーや絵の具箱、イーゼルなどを見た後で、思い出しながら楽しく読んだ。

毎回ながら、ヤマケイ文庫として直行さんの本を立て続けに復刊してくれることを、まず感謝したい。

時代というのだろうか、直行さんの登山は今では考えられないくらい豪快だ。スケッチブックを携えて、長靴にスキー、キャンバスのリュックにテント。飯盒で米を炊き、酒も大いに楽しむ。
暮らしの厳しさの中にも楽しみがあり、地元のアイヌ老人との交流や、人々とのエピソードも、ユーモアを交えて語られている。タフの塊のような直行さんを支えた妻と、子供達は大変なこともあったと思うが、そのままを書けば愚痴や不満になることも、直行さんの筆は明るい方向を向くように書かれているので、読者も大変なことと思いつつも、気持ちを沈めずに読み進めることができる。

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2024年03月03日

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