【感想・ネタバレ】恨み黒髪のレビュー

あらすじ

猛将立花道雪のもとで、長い滞陣をもて余した35人がひそかに家庭に戻った。これを知った道雪は成敗を命じ討つ手が35人のもとに走った。三杉右京の新妻真砂は、討つ手として訪れた夫の親友甲斐源吾に向かい、夫の自害ののち、ある決意を告げる……。軍律の酷薄さに抗う女心のしたたかさを描いた表題作等、鮮烈な7編を収録。

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Posted by ブクログ

恨み黒髪・立花道雪に仕える右京は年を跨いで秋月家と対陣していた。年の瀬どうしても新妻と年を越したく陣を離れる。しかし道雪に陣抜けが露見し同僚の源吾が討ち手として派遣される。源吾は右京に陣を抜ける事を勧めた手前右京に逃げて欲しいと願ったが右京と両親は切腹を受け入れた。源吾は右京の妻である真砂に頼まれ真砂の首も討ち道雪の下へ持ち帰る。そしてこんな立花道雪に仕えるかと見限るのであった。
遺恨戸次川・十河存保と近習波越右近は長宗我部元親、信親親子を密かに恨んでいた。しかし信親の漢気にも惹かれていたが四国平定時の積年の恨みをはらす
与四郎涙雨・伊平太と与四郎。龍造寺家で武勇の士であった。伊平太の息子縫殿助は初陣を飾り与四郎は後見としたが沖田畷の戦いで龍造寺隆信は討ち死に与四郎、縫殿助も討ち死にした。
秋月の桔梗・秀吉が九州征伐に乗り出し秋月家は恵利内蔵助に秀吉軍の軍容を探るよう命じた。内蔵助は秀吉軍の威容を報告し降伏するべきだとすすめた。しかし種実、種長親子は臆病者と罵る。内蔵助は武士としての辱めを受け切腹して果てる。半月もしないで秀吉軍が殺到し何も出来ずに城を落とされ種実は早々に降伏する。内蔵助の娘桔梗は種実親子に復讐するべく秀吉の下に人質として出向く。
切腹にあらず・佐土原藩主と家老の権力闘争に巻き込まれ与惣右衛門は武士としての一分を守り命を断つ
汚名・鍋島閑叟の若き日一橋家と騒動を起こす。猪之助は鍋島家の為働き鍋島家も感謝するが猪之助が徐々に奢り昂り鍋島家は喜八郎に猪之助殺害を命じる。しかし猪之助の家族を見た時喜八郎は情けをかけ2度と鍋島家の前に現れるなと猪之助を逃す。しかし数年後のこのこ鍋島家に猪之助が現れる。喜八郎はこの後ならず者1人も始末できない卑怯者と汚名を被る。

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2025年08月24日

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