あらすじ
武士の究極奥義禁止に絶体絶命の危機が!?
いまや大岡越前の名裁きを超えると評判の高い「どげざ裁き」。
町人から拍手喝采を浴びる町奉行の牧野成綱だったが、なんと土下座禁止の命が下ってしまう。
敵対する老中の水野忠邦と阿部正弘の嫌がらせに絶体絶命の牧野。
今日のお白洲は「三方一両損」ならぬ、「三方一どげ損」で、紙一重の落着に導いたはいいが、すぐさま最大の危機が町奉行所に襲いかかる。
江戸市中に阿片が出回っているというのだ。
南北町奉行所総出で探索する中、同心の小野寺重吾は、「げんこつ咲く良」と呼ばれる喧嘩娘に出会う。
阿片事件の鍵を握っているらしい彼女は一体何者なのか?
気炎万丈の剣戟捕物、再び参上!
小野寺重吾……北町奉行所の同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。
牧野成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。
咲く良……弱きを助ける美人喧嘩娘。「げんこつ咲く良」が通り名。
八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。
遠山景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。
財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。
夜目鴉の菊……関八州を股にかけた元大盗賊の老女。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
先輩であろうと苦言をはっきりいう「しゅうとめ同心」とあだ名を持つ小野寺。
今回は、一両の入った巾着の絡む夫婦喧嘩がひどくて仲裁にでたら、女房が投げた茶碗が2度も小野寺に直撃!
二段重ねのたんこぶは、瓦版にも載る始末。
ところが、巾着の隅に、「アヘン」があったことから大騒動に。
土下座奉行なんてふざけたシリーズと思いきや、読んでみるとその真意に驚く素敵な時代小説に。
第2弾。
Posted by ブクログ
土下座奉行が土下座を禁止されて土下座抜きでの事件の解決。しゅうとめ重吾と新たな登場人物のげんこつ咲く良の掛け合いも楽しく、あへん先生の陰謀を暴くため大活躍。咲く良の実に父親の謎も最後に解けて以外だったが変に納得。気楽に面白いです。