あらすじ
タダで観られるけど、タダならぬアート=パブリックアートの世界!
前にあるブロンズ彫刻や、広場におかれた立体オブジェ……ふだんなにげなく目にしている街角のアレって、どうしてそこにあるの? この本は、日常風景に埋めておくにしてはもったいない街角アート=パブリックアートの歴史と魅力を紹介するガイドだ。パブリックアートを知ると、街を歩くことがもっと楽しくなる。さあ、パブリックアートをめぐる旅にでかけよう!
【目次】
はじめに
第1章 六本木の巨大なクモのナゾ
第2章 日本はパブリックアート大国
第3章 戦後日本のパブリックアートのながれ
第4章 みておくべき日本のパブリックアート30
1岡本太郎《明日の神話》
2井上武吉《my sky hole 85-2 光と影》
3猪熊弦一郎《自由》
4ナムジュン・パイク《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》
5レベッカ・ベルモア《私は太陽を待つ》
6矢橋六郎《緑の散歩》
7ロバート・インディアナ《LOVE》
8イサム・ノグチ《モエレ沼公園》
9岡本太郎《太陽の塔》
10丸の内ストリートギャラリー
11黒川晃彦《リバーサイドトリオ》
12フィリップ・スタルク《金の炎》
13安田侃《妙夢/意心帰》
14アントニー・ゴームリー《ANOTHER TIME XX》
15安藤泉《キリン》
16浅葉克己《石の卓球台》
17佐藤玄々《天女像》
18チェ・ジョンファ《フラワーホース》
19最上壽之《モクモク・ワクワク・ヨコハマ・ヨーヨー》
20クレス・オルデンバーグ《Saw, Sawing》
21都営大江戸線・駅舎デザイン
22水木しげるロード
23山下恒雄《金鋼鎚起 豊展観守像》
24澄川喜一《東京スカイツリー》
25中谷芙二子《霧の彫刻 #47610 ―Dynamic Earth Series Ⅰ―》
26三島喜美代《Work 2012》
27籔内佐斗司《犬モ歩ケバ》
28福沢一郎《天地創造》
29山口晃《日本橋南詰盛況乃圖》
30レアンドロ・エルリッヒ《雲》
第5章 パブリックアートのこれから
主要参考文献/本書でとりあげた作品リスト
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近ちょくちょく手に取る、アート系の読み物の中で取り上げられていて気になったもの。これは面白かった。作者や作品説明に凄く興味を持って見るものではないんだけど、なんとなく街中とかのアートは気になるし、見つけたらとりあえず近付いてみる、みたいなスタンス。本書を読み終えて、その気持ちがもっと高まった感じ。
Posted by ブクログ
新しいものごとの見方を与えてくれる本。
パブリックアートは実は街に溢れていて、それらは隠れ潜んでいるし、感じ方ひとつで単に景色に埋没させることもできるし、些細でも面白がることもできる。
仕方のないことだけど紹介している内容が関東周辺に偏ってしまっていて少し残念だった。
ただ、本書を片手に知らなかったそれらを尋ねてみたくなったし、まだ見ぬパブリックアートを各地で探してみたいと思った。
Posted by ブクログ
「新宿の目」 宮下芳子 1969
新宿スバルビル地下
小田急電鉄所有 回転と点灯停止中
「平和の誓い」 小金丸幾久 1985
大井町駅
品川区 平和非核都市宣言シンボルマークを右手に 爆弾をくわえた鳩 品川の文字
子どもからツイッターを取り上げる母の像?
「自転車もどきⅥ」 ラウシェンバーグ 1994
地下駐輪場の看板
「私は太陽を待つ」 レベッカ ベルモア 1994
夏至の日にだけ、車止め側の作品が金の作品に光を投射させる
ファーレ立川 Faret(イタリア語の創る=fare +Tachikawa)
36か国 92人のアーティスト 109のパブリックアート 北川フラム監修
「Chim↑Pom通り」 Chim↑Pom 2017
杉並区 築70年 キタコレビル 私有地のなかの公共空間
「森の気配」 山口勝弘 2004
東京オペラシティギャラリー
サウンドインスタレーション
「霧の彫刻#47610 Dynamic Earth Series Ⅰ」 中谷芙二子 2021
長野県立美術館 日によって振る舞いが変わる霧の姿
「Work 2012」 三島喜美代 2012
東横INN 品川港南口天王洲アイル 正面玄関前
ART FACTORY 城南島も運営
「日本橋南詰盛況乃圖」 山口晃 2021 銀座線日本橋駅
「天地創造」福沢一郎 1972 東京駅 京葉線通路
「金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤ヲ超ユルノ圖」 大友克洋 2015 仙台空港
日本交通文化協会 1% for Art 公共建築費の1%を芸術文化に
「霧」レアンドロ エルリッヒ 2014
日比谷公園近く 飯野ビル
金沢21隻美術館「スイミングプール」
Posted by ブクログ
witterでフォローしている人の本だからと購入。twitterでの発言の多い方らしく子供からtwitterを取り上げる母の像をちゃんと取り上げてますね。
それはともかくパブリックアートといえば裸婦像ですが、なんで60年代ごろの人は裸婦像を設置するのを良かれと思ったんでしょうかね……。
最近は再開発に伴って設置されるケースが増えているようで、今後も渋谷や新宿にパブリックアートは増えていくのでしょうね。
Posted by ブクログ
ジャンル幅広く、味わうポイントや作者の背景、日本のパブリックアート史概観など入門的によい。
楽しむスタンスが伝わってくるし、諸論点にも触れている。
(惜しむらくは、校閲が甘くて誤字が多いのがマイナス…)
Posted by ブクログ
2023.07.15 パブリックアートは目立たないけど奥が深い。どうしても風景化してしまうがしっかりみてみたい。排除アートとか、撤去の問題はなかなか難しい現実を突きつけている。さらに探ってみたい。