あらすじ
少しは考えてから口をきけ! テレビ、ラジオに溢れるついつい突っ込みたくなる奇妙な言葉の数々。その背景には何があるのか。耳障りな若者言葉に隠された意外な効用と正しい使用法とは。会話の上手い下手の差はどこにあるのか。アナウンサー歴三十年、喋りのプロが怒って唸って考えた、日常会話から見た日本語論。笑いながら読むうちに、いつのまにか貴方の「口のきき方」が向上しているかもしれません。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
<主な目次>
はじめに-声に出す前に考えよう
第1章 ブラウン管言葉の「聴き方」
第2章 しゃべりの好プレー珍プレー
第3章 現代用語の非常識
第4章 若者言葉の味わい方
第5章 秘伝・口のきき方
あとがき
<各章のポイント>
◯まえがき 日常的に交わされる日本語のしゃべりを考えよう
◯第1章 思います、報道などで見かけるおかしな言葉遣いの事例 意味を再確認してから使わないとおかしな言葉遣いになってしまう
◯第2章 ワンセンテンス、ワンブレス5秒以内主義、記録は通過点・・・強い信念を持って活躍している人物の言葉は洗練されている
◯第3章 自分へのご褒美、自分磨き、自己実現、自分探し・・・よくよく考えるとおかしな言葉遣いが多いのではないか
◯第4章 若者言葉を流行っているからという理由で使うと、無理して若ぶっているようで痛々しく聞こえることもある。時と場合を気をつけて
◯第5章
・会話する際には、相手の気持を推し量りつつも、その場の空気にふさわしい言葉やしぐさ、表情で自分の感情をうまく相手にみせていくことが大切
・うまい聞き方も大切 うなずいたり、微笑んだり、手を叩いたり、首を傾けたりという、言葉ではなく表情や動作で気持ちを伝えることも大切な要素
・まず相手が話し始めたら、「どんな話しだろう、楽しみだな」という感じを態度で見せる。体全体を使って聴こうとする。適度に視線を合わせたり、外したりする。時折入れるあいずちもごく短いものをはっきりした声で入れる
・相手の話の内容を入れながら言葉を返す。相手の名前を意識的に入れて話すことも大切。
◯あとがき 口のきき方はちょっとした技術なので、努力すれば改善されるもの。
<一言メモ>
・普段の会話、テレビから自然と聞いている言葉、本書でいわれるように、よくよく考えると不自然なものが多いと感じました。
・第5章の「秘伝・口のきき方」は、改善するちょっとした技術を教えてくれています。慎重になりすぎると言葉が出なくなり会話が成立しなくなってしまうかもしれませんが、この5章は大変参考になります。