あらすじ
哲学はいつも,おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する.しかしその問いはまだ種にすぎない.種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか.常識から出発する,思考実験する,論理的思考を育む,哲学史との関係を捉える……,その方法,巧みなやり方を探りながら,哲学とは一体何をすることなのか,また哲学者は何を目指しているのかを,明快に描く.
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Posted by ブクログ
「哲学者はどういう方法で考えているのかについての短い概説」であることには間違いないのですが,実は筆者の主張する「モデリングとしての哲学」へつながるように書かれているという点で,結構クセの強い本です.筆者は認識論における「知識第一主義」を唱えたことで有名ですが,なぜそういう考えに至ったのかというのも何となく書かれています.
Xなどでも言及がありますが,あまり「入門書」という感じで読むものではない気がします.
Posted by ブクログ
ひじょうにわかりやすい哲学の入門書である。薄いのですぐに読める。科学研究費という訳語を使ったので学部の学生向けでない言葉があるのかと思ったが、それはない。
学生でも読める哲学の本として推薦できるであろう。
Posted by ブクログ
哲学という学問分野において哲学者が何をしているのかが大まかに分かる本。
体系立てられた然るべき方法をとることで、哲学はサイエンスたり得るということが理解できる。
そこまでボリュームがないのと、訳文が分かりやすいので割と早く読み進められた。
Posted by ブクログ
とてもよい哲学入門だと思う。訳文もグッド。でもこういう哲学入門ってふつうの人にはおもしろいかどうかわからず、むしろ、なんかやってるうちに哲学的な問題にぶつかってみてはじめて価値がわかる、みたいなものよね。「女性」の定義の話なんかもでてきますよ。
Posted by ブクログ
■1032。2023.04.29。
・現代哲学の見解を簡潔に整理しながら、著者独自の切り口でその方法論を分析し、もっと科学的なやり方を採用してもよいのではないかと提案する。