【感想・ネタバレ】日本政教関係史 ──宗教と政治の一五〇年のレビュー

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Posted by ブクログ

この本を読んでいる間、文科省が旧統一教会に過料を科す、というニュースが流れていました。その後、教会は裁判で徹底的に争うと記者会見していましたが、いよいよ解散請求も視野に入ってきたようです。非常にタイムリーな読書になりました。っていうか本書が2022年7月8日の安倍晋三元首相暗殺事件とそこから顕在化された政治と統一教会の関係をきっかけにまとめられたものです。また8月の太平洋戦争関係のテレビ番組では靖国神社の存在がクローズアップされたりりして,そういう意味でも考えさせられる本でした。明治以降の日本の政治と宗教の関係はタペストリーになっていること、その一本一本の糸はどうして生まれたのか、知らないことがいっぱいでした。それが戦後リセットされた気になっているとこが様々の問題を起こしているようにも思えます。実は著者が一番訴えたいことは、そういった日本の政教関係史の知見が現在、希薄になっていることなのです。となると、統一教会への解散請求は妥当なのかどうか…気分に流されている自分が怖くなりました。

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2023年09月09日

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