あらすじ
禁を犯す外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム
いつまでも、この幸せな夢のなかで生き続ける
不治の病を抱え、余命幾ばくもない青年・寧は、主治医の霧崎に恋をしている。
霧崎はいつだって冷たいけれど、一緒にいられるだけで幸せだった。
しかしある夜、霧崎が寧を生かすために恐ろしい罪を犯している現場を目撃する。
パニックになる寧に霧崎は「これはただの悪い夢だ」と告げ……?
禁を犯す外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム
★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!!
★★電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様★★
感情タグBEST3
ずっと泣きながら拝読。とにかく精神が抉られた。人を好きになった時の利己と利他。それらを、彼らが二重螺旋のように紡ぎ、繋げてきた互いの命。
最期が独り、というのが納得のエンディングで。
素晴らしい作品。有り難し。
匿名
とても儚い、そして深い愛ですね…
何を犠牲にしてもそばにいたい…
生きても死んでもずっと一緒に…
読み終わったあと暫く涙が止まりませんでした…
究極の愛です!
Posted by ブクログ
【俺を好きだと言うなら一度でいいから言ってくれないか。生きたいと(霧崎)】
エロス度★★★★★
帯にメリバとある超親切設計。
どんなメリバを2人が辿るのか読む前からドキドキさせられちゃいますね!
医者と患者の恋ですが、患者である寧が余命僅かという儚げな要素があり、病に蝕まれながらも霧崎を健気に慕い、気持ちを伝え続ける姿が切ない。
霧崎も寧に素っ気ない態度で接しますが、彼を生かすために禁忌に手を染めていたり、死を望む寧に生を望んでいる霧崎の中にある激情がたまらなく刺さりました。
幸せな夢や不穏さを掻き立てるダークな面など、2人が進む結末から目を逸せない魅力を発揮する素晴らしい作品でした!
Posted by ブクログ
院長×病弱な青年。
サナトリウムのような病院。ブラックジャックを彷彿とさせる攻めは命を奪うキリコのような、命を救う黒男のような。。受けにとちくるった天才外科医でございます。
田舎弁がさらに受けの純粋さ素朴さを引き立たせてなんだか白昼夢みたいな読後感…。ダークだからこそ輝ける光のような強烈な作品
序盤は主人公やすしくん目線で読んでいましたが、途中から主治医の霧崎先生目線になっていました。
霧崎先生は無愛想で冷徹、慕ってくるやすしくんを冷たくはねのける、ちょっと怖い人です。
でも実際はやすしくんに一途な思いを抱き、彼の延命治療の為、道を踏み外してしまいます。
そんな危うさ、脆さを秘めている心の闇の描写が見事です。
やすしくんがまるで幼子のように無垢で、先生に恋する純真な姿が物語を一層切なく盛り上げます。
理不尽な程に幸せを願う
1度も泣かずに読み終えた事がない程、毎回泣いてしまう。タイトルや表紙、帯を見て結末を想像してはいたけども…正しい死や幸せさえも分からなくなる程悲しくて。
1度目はサナトリウムやマッドサイエンティストを思わせる閉鎖的な怖さも感じつつ、寧のみんなの悲しむ顔が見たくないから笑顔を保てるうちに早く死にたいという気持ちが切なくて苦しくて泣きっぱなし。
寧の幼子のような感受性と涙と笑顔に心が痛い。
生まれ変わるなら風になりたい…とか号泣。死ぬ前に恋が出来て愛し愛されて幸せを一瞬でも感じたのかな…とも思うけど、寧の幸せが儚すぎて苦しい。
来世は健康でやりたい事たくさんさせてあげたい。
2回目は先生の気持ちに寄り添って読んでしまいまた泣く。どんなに手を汚してでも生かし1秒でも長く一緒に居たい気持ちが切ない。寧の共に生きる希望を引き出す為に手を替え品を替え、言葉巧みに誘導しても好きの気持ちはくれるのに欲しい言葉はもらえなくて…
最期の最期、今際の際で「一緒に生きたい」と言ってくれる寧を浮かべるのが先生の切望で…
自分じゃ終わらせる事が出来なかった命と引き換えに見たソムニア。理不尽な程に幸せを願って…
帯のメリバの文字で結末がみえてしまい、想像通りだったので星4にさせて頂きます┏○ペコッ くらかさんのアングラな雰囲気大好きです。切ないなかにある萌えを書くのが上手だと思います!
厨二病作品、よき!
異世界転生モノが流行するなか、我が道をいく作品に好感を持ちました。
作品そのものは、他の方のコメントにもあるように、死に物切ない系なんだけど、ちょっと幻想的な展開もある。
死にゆく自分は、愛しい人を悲しませないためにその好きな人に好かれたくないという独りよがり感などを筆頭に、一度は自分も妄想した厨二病感にいろんな意味で鳥肌が立ちました笑
ちょっと分かりにくい
多分そういうふうに狙って描かれたんだと思いますが、どれが現実で夢なのかとか、時系列や背景が掴めずに終わってしまいました。キャラが魅力的だった分、作品に入り込めずに少し残念でした。
延々続く展開がつらかった。