あらすじ
映画「Life 天国で君に逢えたら」の原作である『天国で君に逢えたら』続篇。「今日、神様が俺に、天国においでって言ったと思ってくれると俺は嬉しい」そう遺してノブさんは逝った――。ガン患者の想いを代筆する手紙屋・純一の元には、今日も様々な人が訪れる。自らの無力を呪う医師、病に怯えるサッカー少年、そして1パーセントの生存確率にかける頑固者ヨットマン・ノブさん……。絶望の底に沈んだ彼らに新たな希望を与えたのは、小さな勇気と大きな嘘だった――自身も末期ガンであった著者が最期の力を振り絞って綴った愛と勇気の物語。
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Posted by ブクログ
「もし明日、この世の終わりがやってこようとも、私は今日リンゴの木を植えよう」―私もそうありたいなぁと思いました。私は幸運な事にまだ大きな病気にはかかったことがありません。だから、雄治君みたいに不安のあまり腐ってしまう気持ちも、ノブさんのように最後を受け入れた上で頑張れるかどうかも、分からないけれど貰った気持ちや教えて貰った言葉達(「命にしがみつくんじゃなくて、生き甲斐をなくしちゃいけない」、「人生、長さじゃあないんだよ」)は大切にして生きていきたいと思いました。ところでこの本読みながら沢山沢山泣きましたが、神様がくれた涙ではないと思います。神様とかじゃなくて、精一杯頑張って生きようとしている人達がくれた涙だと思います。そうゆう本でした。
Posted by ブクログ
『天国で君に逢えたら』の続編。前作よりも本の中にぐっと引き込まれ、後半は終始涙が流れているような状態だった。
紹介を見ると作者もすでにガンで命を落としているとのことで、小説ではあるがより読者を魅了するものがにじみ出ている。
Posted by ブクログ
著者は2005年2月にガンで亡くなっている。『天国で君に逢えたら』の続編で、内容を把握しているだけに入り込みやすく、何度か涙してしまった。印象的だったのは、「『頑張れ、頑張れ』という他の奴らは全くむかつく。そういうことを言う奴は、そいつが俺に死んで欲しくない、まだ友人の死を受け入れる準備が出来てねぇっていう自分の我が儘言ってるだけだって、この闘病から知ったからな」。もしかしたら、私も様々な状況で「頑張れ」という言葉を誰かに使って自己満足している時はないだろうか、とふと思った。