あらすじ
お笑いが、僕の人生の全てを救ってくれた。
お笑いコンビ「パーパー」ほしのディスコ、初めての本。
死を意識するほどの絶望を感じていた少年時代の日々、赤ちゃんの頃から側にいてくれたキリンのぬいぐるみの思い出、人生のどん底で出会った『笑う犬の冒険』に救われた瞬間、高一のときに地元群馬に人気テレビ番組のロケがきて「芸人になる」と決意した日のこと、お笑い養成所時代の衝撃的な出来事、昔から大好きだった歌への想い、複雑な構成の家族のエピソード、捨て猫だったピーちゃん&現在の愛猫みゅう君との出会い、デビューCDの歌詞のモデルとなった彼女の話……。
マセキ芸能社の会員制サイトで連載した原稿を加筆・修正し、書き下ろしを大幅に加えて書籍化。
自身の生い立ちをはっきりと語ってこなかったほしのディスコが、これまで隠してきた素の自分をさらけだして綴った、愛とペーソスがきらめく自伝的エッセイ。
いつか自分の本を出すことが夢だったので、皆さんが元を取れるように精一杯書かせていただきました。「こんなおかしな奴もいるんだから、自分もまだ頑張れるな」と、少しでも思ってもらえたら嬉しいです。(はじめに より)
人が良過ぎて、一周回って逆に良い人。だからこの人には幸せになって欲しい。(クリープハイプ・尾崎世界観さんの帯コメント より)
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Posted by ブクログ
私自身も口唇口蓋裂でお笑いに人生救われた人間なので絶対読んでみたいと思ったし、読んでよかったと思った。私もあなた様とお友達になりたい。
何度か入院もしたし、学校休んで通院もした。術後に飲んだみそ汁(具なし)の味を超えるごはんには出会えてないし、矯正終わった後はガムを食べまくったし、マスク生活は大歓迎。
最近は歌を褒められるからボイトレに行ってみようかなとか思ったり、父親が病気になったので車を買おうかなと思ったり(ペーパードライバー講習には通い出した)。
夢とか目標があれば、充実した人生を送れそうな気がした。パーパー編は気になるなぁ…
Posted by ブクログ
パーパーほしのディスコさんの自伝エッセイです。
言葉の表現がとても分かりやすく一気に読んでしまいました。
共感できる話もあり、クスッと笑えます。
また、ほしのさんが今まで語ってこなかった壮絶な闘いも書かれいます。家族への愛、思い、死と生、重い内容もありますが分かりやすい文章で書いているため、とても読みやすくそして、考えされられる1冊です。
是非1度読んでください。たくさんの人に届いて欲しいです。
Posted by ブクログ
しっかりとした文章を書く方なのだとびっくりしてしまった。心の中のマイナスな気持ちを書き綴っても、ちっとも嫌な気持ちにならなかったし、むしろ応援したくなる。病気のことを書くのも勇気がいったことだろう。自身の夢を実現するのは本当に素晴らしいし、真面目に向き合うことの大切さが伝わってきた。あいなぷうさんとのくだりもすごく気になる。
Posted by ブクログ
面白かった!魅力的な文章が書けるって素敵なことだなあ。
私自身ネガティブな性格だから、初めは引っ張られてしまうのではないかと心配だったけど、全然明るい気持ちにになれた。
顔も浮かぶ有名な方である分なんだか新鮮だった。
Posted by ブクログ
偏見かもしれないが、お笑い芸人になる人は、「いじめっ子だった(あるいは今も)人」か「いじめられっ子だった人」のどちらかが多い気がする。
著者はもちろん(失礼?)、後者である。
生まれつきの病気などハンディは少なくなかった人生で、それでも「お笑い芸人」という職業を選んだことは、著者の強さだろうと思う。
また文章から、著者の優しさも伝わってくる。
その人柄がご縁をつなぎ、大好きな歌のお仕事もできているようで、良かった良かった。
なんだかほんのり、勇気をもらえた気がしました。
Posted by ブクログ
“小学生のとき、僕は絶望した。生まれたときにはもう絶望の中にいたのかもしれない。それに気づいたのが小学生だった” “「自分は何故生まれてきてしまったのだろう」” “行き着いた場所は、死だった”
できることならば、子どもたちにこのような思いをさせたくない。
でも、何かのきっかけで絶望することがあったとしても、その思いをとどまらせたり、”自分は一度死んだことにしよう”と思いつくといった諦めというより切り替え、救い、何でもいいから何かが子どもたちにあるように強く願う。
それは、親、祖父母の変わらない見守り、心の安心安全な土台あってのことなのではないかと思う。
もし生まれつきの病気や特性、育った環境の恵まれなさなどがあっても、親または身近な大人が、その人をその人そのものとして見守り尊重し、心の安心安全を守る場を作り根気強くつづけることで、否定的な気持ちのスパイラルをとどまらせることができると信じている。
1番になったり善い行いを促したり褒めることは、相手の心の動きによっては長年苦しめる言葉にもなりうる という著者の叫びを1つ大切に受け取った。