あらすじ
半身を覆う蘇芳色の痣と虚弱な心臓を持ちながら、同級生からの揶揄に対して苛烈なまでの矜持を示した少女・夏野(かや)。小学校時代、ほんの一瞬だけ彼女と交流を持った瑞葉(みずは)は、高校生となって再会したとき、さなぎから蝶に羽化したような夏野に魅了された。数年前に奇妙な自殺を遂げたかつての同級生の死を調査するなかで、二人は距離を縮めていく。自殺した少年・要(かなめ)は夏野の痣の絵を描いたという理由でいじめを受け、それを苦に死を選んだと思われていた。彼を罰するかのように、要の死体は肌の半分を赤い絵の具で痣のように汚されていた――。
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Posted by ブクログ
復讐劇の話だった。
しかし、p39の、後ろの黒板に描かれた絵に対し、「何て手の込んだ悪意だろう。まるで童話の一場面みたいな、こんなメルヘン画に見立てて夏野の痣を揶揄するなんて。」という考えに違和感を感じた。繊細な画でたくさんの花達と蝶の翅を持つ妖精という点で、いくら痣らしきものが上腕部にあろうと、その絵を想像してみるにパッと悪意なんぞ感じられない。
"カーヤの翅"というストーリーは好き。
本著の終わり方は曖昧で微妙だった。
夏野はそこで何をするつもりなのか話してくれない。私を蚊帳の外に置こうとすることが淋しかった。それが私を「善意の第三者」的立場にしておく気遣いだとしても。p163
>洒落かな?笑