【感想・ネタバレ】東大野球部には「野球脳」がない。 最下位チームの新・戦略論!のレビュー

あらすじ

野球エリ―ト軍団に、東大生は勝てるのか?

大越健介(東大野球部OB)、推薦。

東大生たちは、死ぬほど考えて戦っている。

鍵は、野球脳=一瞬の判断力。

予言しよう。
最高純度の哲学者たちが「東大は弱い」という固定観念を打ち破るはずだ。

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Posted by ブクログ

ほとんど毎年最下位の東大野球部。たまに勝つと、それだけでニュースになる。文武両道になりきれない。その本質を「野球脳」というワーディングで端的に突いている。大学に入ってからでは遅い。小さいときから体に染みついた野球センス、一朝一夕では得られない。東大に入るための勉強に費やした体力の遅れを入学後に取り戻す。この感覚がすでに違うということを登場人物は喝破している。取り戻しても他大学に敵わないレベルでしかない。東大はその先へと進められない限り勝てない。最後に、新主将になる梅林氏が語っていた発言が、東大野球部の方向性を示唆している。彼曰く、東大生は受験勉強の方法論として、自分と向き合って課題を見つけ克服する努力は凄いが、自分以外のことに目を配って組織として強くなるためのアクション力が足りない。この境地に到達することが、「野球脳」があることになるのだろう。

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2023年07月13日

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