あらすじ
著者は、日本初のバーチャル精神科医としてネット上で悩み相談の活動をおこない、「病院に行く一歩手前で悩みを抱えている10代~20代の若者の相談」をおこなっている。フォロワーは6万人以上、これまで1万人以上の相談にのり、不安やモヤモヤを解決してきた。
いま、日本では400万人を超える精神病患者がいて、社会問題のひとつとして国家の問題として扱われている。
この本では、精神科"予備軍"ともいえる「ARMS(At Risk Mental State)」と呼ばれる人たち(2000万人以上)に向けて、「ちょっと病んだとき」に自分を癒す方法を紹介する。
「人間関係リセット症候群」や「SNSでの嫉妬」「プチ依存」など、現代の「小さな不安」を癒やし、「感情的な自分」を変えるための方法を説く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分のメンヘラを緩和する10ヶ条
①「自動で感情が切り替わるきっかけ」に対してジンクスをつくる。
(私は自動思考の影響が強いのかも。だから病む)
②一歩引く。一瞬の出来事で感情を決めつけない。(イライラしたり視野が狭くなると、理性的でなくなると「こうであるべき」が強くでがち)
③そのために(理性的でいるために)、日記を三人称過去形で書いてみる。
④依存先(人でなくて行動やモノ)を増やす。What makes me happy?自分なりの手軽なリフレッシュ方法を。
⑤ってかそもそもで「今メンヘラだ私」って気付く。認識する。
⑥自分にも人にも完璧主義とすべき思考と普通はこう、を捨てる。いつも捨てる。
⑦感情は参考程度にして、割り切るといいよーと頭のどっかに入れておく(どうせできないから)
⑧「自分を必要としてくれる人」を中心に選択をする。
⑨自己流メンタルチェック機能を取り入れる(正のストレスを積極的に取り入れられる時は安定)
⑩とりあえず毎日自分を褒める(根拠のない自信も大事かと。まずは自分を好きになろう)
Posted by ブクログ
分かりやすいけど気づきを与えてくれる良書。
なりたい自分を妄想→数字で傾向を見つける→そうならないためのジンクスを考える→実行
やっていきたい❣️
Posted by ブクログ
2章くらいまではとてもいいと思います。
3章くらいからは、そもそもこうすれば何でも解決できるという方法が未だ見つかっていない領域に入ってくるので、心理学や精神分析にそれほど馴染みのない人には物足りなく感じるかもしれません。
それでも、難しい用語をできるだけ使わずに伝えようとする著者の態度は素晴らしいと思うし、誠実だなと思います。
きっと、患者により沿おうとする良い先生なんのだろうなと感じました。
本書を読んで興味を覚えたけれど物足りなかった人、ここに書いてあることは、結局、何なのだろうと知的好奇心を駆り立てられた人は、ユングやアドラー、脳科学の本など読むと良いかもしれません。
Posted by ブクログ
自動思考,いわゆる自分の思考の癖を把握することは、瞬時に判断することは難しい。なぜなら,感情的な状態になっており、理性での判断ができない状態だからだ。数字による状態確認は後での処理であるため,今の解決方法としては不十分だ。常に意識的にメタ認知をしていく必要があるだろう。ただ,それは人間離れしている芸当だと考える。そこで、自分の行動から感情を覚える逆のプロセスにも注目したい。常に後出しジャンケンだったものが,進んで理性が感情の主導権を握れるようになるのが強みだと考える.