あらすじ
芸術は、カネだ――
旧態依然とした日本の美術界を、天才ファンドマネージャーが食い荒らす。
圧巻の芸術系経済小説!
日本画最後の巨匠・門馬岳雲の作品が、クリスティーズのオークションで売り飛ばされた。それも、日本では考えられない安値で。これを契機として暴落する日本の美術市場。仕掛け人は天才ファンドマネージャー・江波志帆。彼女の狙いはいったい……?グローバル化が押し寄せる美術市場で、画商たちの戦いが始まる!
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Posted by ブクログ
「人質の法廷」で知った作者の他の作品として読んだ。日本画家や画商達の非芸術的実態を描いた前半部から物語に引き込まれ、どこまで面白くなるかと期待したが、途中、現代アートの歴史やトレンドに関する記述がやや多過ぎ、主人公の転落の仕方が陳腐で、尻すぼみ感があったのは残念だった。
ここまで筆力のある作者が、これまであまり知られていない(知らなかったのは自分だけかもしらないが)のは不思議である。
Posted by ブクログ
日本画の最後の巨匠の作品がクリスティーズで安くオークションにかけられる。ここから物語は始まります。
画商と絵画投資ファンドの駆け引きがメインの物語ですが、そこここに近代までの著名な画家が出てくるので、絵に興味があれば一層楽しめます。
バブル以降の日本の絵画業界の話も出てきて、モデルとなった画商や作家など思い当る節もあり、芸術の市場性というテーマも扱われています。
参考文献を見てこんなに最近の美術をめぐる本が出ているのかと驚きました。
物語としても面白いですのでお勧めです。