【感想・ネタバレ】「価値」こそがすべて!―ハーバード・ビジネス・スクール教授の戦略講義のレビュー

あらすじ

ハーバード・ビジネス・スクール教授が教える、
たった1つの図で圧倒的なパフォーマンスを引き出す戦略を考える技術、実効する技術!

ハーバード・ビジネス・スクールで学ぶ、
世界のエグゼクティブが歓喜する「バリューマップ演習」が学べる価値ある1冊!

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本書で紹介する「バリューベース戦略」は、現在、HBSのエグゼクティブ・コースやMBAプログラムで教えている戦略への主要なアプローチです。世界中のHBSの卒業生が、より良い意思決定を行い、企業のパフォーマンスを向上させるために、バリューベース戦略を採用しています。

HBSの多くのコースでは、経営者が教室で議論されたアイデアを会社に持ち帰るためのツールを提供しています。そのなかでも特に効果的なのが、「バリューマップ」と呼ばれるものです。

もし、私がエグゼクティブと数時間しか話せないのであれば、このツールをビジネスに応用してもらうことを勧めます。私たちのコースで自社のバリューマップを作成した何百人ものエグゼクティブと同様に、日本の読者の皆様にもこのツールが役に立つことを願っています。(日本語版序文より)

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ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)で人気の高い戦略コースでの対話から生まれた本書は、米国で発売されると話題になり、フォーブスのThe 10 Best Business Books Of 2021 の1冊に選ばれています。

著者のフェリックス・オーバーホルツァージーはHBS教授で競争戦略分野の中心的人物です。かれは経済学ベースの研究を行っており、その主張もビジネス書に多い抽象度の高い議論ではなく、非常にクリアでロジックも整理されています。

本書で公開された「バリューベース戦略」は、HBSでも最先端の戦略理論であり、従来の戦略論、たとえば、マイケル・ポーターのポジショニング・アプローチやダイナミックケイパビリティ論をより進化させ、なおかつシンプルに定式化したものになっています。

このバリューベース戦略は、日本ではまだよく知られていませんが、日本企業の戦略の刷新をはかるうえできわめて有益だと思われます。本書にはそのためのヒント、具体的処方箋が明確に提示されています。(訳者あとがきより)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

価値(バリュー)にもとづいた企業戦略をバリュースティックというシンプルな図で解説している本。
ここでいう価値は顧客だけでなく、従業員とサプライヤーも含まれる。WTP(支払意思額:顧客が払う上限の価格)とWTS(売却意思額:従業員とサプライヤーが受け取る下限の報酬額)の2つが重要な用語。これらの差分が、製品/サービスの生み出した価値であると定義している。
たとえば、製品改善によってWTPを上げると同時にWTSは上がってしまい価値は変わらないとか、一方でWTSが下がることができればさらに価値を生み出せる、などなどさまざまなケースで価値について説明している。
ネットワーク効果についても言及するなど、近年の企業戦略本として読み応えがあった。
個人的にバリューを大事にした経営が好きなので、バリューに基づいた経営戦略の裏付けとなる話が読めてとても良かった。
読み込んで実践してみたいが、難しいし戦略コンサルか偉い人じゃないと実行は難しいだろう。

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

価値を徹底的に追求、考え抜くこと
ただ頭で考えるのでなく顧客のバリュードライバーを使ってロジカルに価値ベースで戦略を立てること

不確かな領域には必ずしも効果があると言い切れないと思うが良い気づきだった。

WTPを考えがちだが、WTSも重要であること。サプライチェーンや自社の従業員のエンゲージメントも含めて効果ある施策を立てて、総合的に良い方角に導ける戦略。当たり前だけど、一つに集中すると忘れがちだな〜と思った。

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2024年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

翻訳がわかりづらく読みにくいが
シンプルに顧客のための価値創造(WTP)をするにはどうしたらいいか考える。バリューマップを用いて、何が顧客の価値となっているかを把握する。その中でバリュードライバーは何かを見極める。見極める時にそれが価格、コストとどうリンクするか考えるのか大事。そこからどこを伸ばすとか投資するかとか考える。

ダメな企業ほど業界のせいにする

給与ではなく、従業員の熱意がWTSを引き下げる要素として大きい。
WTSにもバリューマップを用いる。その企業で働く上で何を価値と置いているか。

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2024年01月04日

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