あらすじ
子はなぜ親に似るのか? この仕組みを解き明かすことから始まったのが遺伝学だ。メンデル以来約160年とその歴史は浅いものの、遺伝学は生物科学の中核となった。遺伝子が子へ伝達される仕組みや生体内での働きが明らかとなり、染色体からDNAへと、遺伝子の実体解明も進む。いまや、PCRやゲノム編集などの最新技術にも結実している。遺伝学の研究と発見の歴史を、科学者たちの生涯とともにドラマチックに描く。
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Posted by ブクログ
・一回通読。遺伝学入門としても、歴史としても、学者達の物語としても、とても楽しく読めた
・メンデル、ビードルはじめ、デザインが美しすぎる実験の数々に感嘆。要素技術の応用の仕方がホントにスマート。ビードル-エフリュッシの共同実験から、ハーシー-チェイスの実験までの流れが個人的にとても興味深かった
・モーガンのハエ部屋、エマーソンスクール、アヴェリー研究室といった、叡智のるつぼのような環境で生まれる物語に胸が熱くなった。歴史的偉人には必ずと言って良いほど、慧眼を持つサポーターがついてる
Posted by ブクログ
メンデル以前に考えられていた遺伝についての考えから、クリスパーCas9までを研究者達がどのように遺伝という現象を解明していったのかの物語です。
メンデルやマクリントックなど、はじめに研究成果を発表してから長い間評価されないことが印象的でした。
画期的な研究をする能力に加えて、そのような研究を正しく評価する能力が科学の世界には必要だと思いました。
Posted by ブクログ
遺伝学は,生物科学の本道。その遺伝学の歴史が,科学者の生涯とともに生き生きと書かれている。
科学書にもかかわらず,物語を読むようで面白い。それだけでなく,研究内容も丁寧に紹介されている。多少難しいところもあるが,そういうところを読みとばしても,科学史として楽しめます。
Posted by ブクログ
面白かったです。
メンデルの法則に始まり、トウモロコシ、ショウジョウバエ、大腸菌の実験、DNAやRNAの研究に至るまで、研究の流れが掴めました。
遺伝学を勉強してるわけではないので、学術的な内容は十分理解できなかったところもあるけど、各研究者の研究業績に到達するまでの過程も描かれていて、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
メンデルを始めとする科学者の生い立ち、研究の成果、そこに至るまでの苦悩と葛藤などを紹介。科学の進歩は、科学者の弛まぬ努力の積み重ねの上にあるのだと再認識させられる。
Posted by ブクログ
遺伝学は、メンデルの研究から数えると約170年程。今では理科や生物の授業で当たり前のように習う学問であるが、それらの解明には数多くの研究者の苦悩や困難があった。こういった研究者の紹介や科学史の本をあまり見かけないので参考になった。
分子レベルで次々と新しい発見が生みだされ、それは今日でも続いている。どうしたこの複雑な構造が生まれたのか、未解明なものはまだまだ多く、興味は尽きないが、生命誕生から36億年の蓄積の中で作られてきたこの神秘的な現象に感嘆の念を抱かざるを得ない。