【感想・ネタバレ】エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造のレビュー

あらすじ

「エンタメの歴史は、日本人の英知と野心の宝庫である」佐々木紀彦(PIVOT代表取締役)

おもしろすぎるゼロイチ挑戦の物語――。
任天堂、ポケモン、DeNA、手塚治虫、BL、コミケ、ジャンプ、コロコロ、正力松太郎、ディズニー、東アニ、エヴァンゲリオン、ジブリ、鬼滅、ソニー、ナベプロ、ジャニーズ、宝塚、松竹、吉本、力道山、グレイシー、東映、角川、巨人、新日本プロレス……

本書は、エンタメ産業がどんな環境下で誰の手によって生まれ、どんな手段でビジネスモデルを構築していったのか、そのエポックをまとめたエンタメビジネスの教科書である。同時に本書は、ゼロイチでビジネスを生み出すための教科書にもなる。なぜならエンタメは市場ゼロから生み出されたものだからだ。人を喜ばせたいというピュアな発想から生まれ、その可能性を見いだした投資家などの支援者がついて、コンテンツを供給するクリエイターが企業の中に入り、ユーザーが定期的にお金を払う状態に至るまで、並々ならぬ過程を経ている。

この産業には新時代の予兆がある――。
興味本位で非実質的なものだからこそ、エンタメ産業のビジネスモデル構築は非常に前衛的で実験的である。この実験が先行することによって、技術的イノベーションのたびにユーザーがどう変化するかを他産業は時間をかけて受容し、アジャストしていくことができる。「エンタメ産業のカナリア」の音楽産業が先行して引き受けたダメージを見ながら、他のエンタメ産業も、それ以外の重厚長大産業すらも、新時代の予兆を感じ取るのである。エンタメは社会構造の入口/出口に恒常的に立ち現れる、「産業の様式美」である。(「終章」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

イロモノ、ミズモノと言われてきた
エンタメ業界をビジネスとして捉え
歴史を学べます。
政府主導のクールジャパンではなく
草の根から立ち上がる心意気を
参考にしていきたいと思います。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・エンタメ全般の歴史と変遷を俯瞰的みることができる一冊
・日本の全テレビ局が国に払っている電波使用料は年50億円程度。原価50億で広告収入1.7兆円、0.3%の原価率、タダ同然の価格で独占的な地位を築けている。

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2023年07月16日

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