エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造

エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造

1,980円 (税込)

9pt

「エンタメの歴史は、日本人の英知と野心の宝庫である」佐々木紀彦(PIVOT代表取締役)

おもしろすぎるゼロイチ挑戦の物語――。
任天堂、ポケモン、DeNA、手塚治虫、BL、コミケ、ジャンプ、コロコロ、正力松太郎、ディズニー、東アニ、エヴァンゲリオン、ジブリ、鬼滅、ソニー、ナベプロ、ジャニーズ、宝塚、松竹、吉本、力道山、グレイシー、東映、角川、巨人、新日本プロレス……

本書は、エンタメ産業がどんな環境下で誰の手によって生まれ、どんな手段でビジネスモデルを構築していったのか、そのエポックをまとめたエンタメビジネスの教科書である。同時に本書は、ゼロイチでビジネスを生み出すための教科書にもなる。なぜならエンタメは市場ゼロから生み出されたものだからだ。人を喜ばせたいというピュアな発想から生まれ、その可能性を見いだした投資家などの支援者がついて、コンテンツを供給するクリエイターが企業の中に入り、ユーザーが定期的にお金を払う状態に至るまで、並々ならぬ過程を経ている。

この産業には新時代の予兆がある――。
興味本位で非実質的なものだからこそ、エンタメ産業のビジネスモデル構築は非常に前衛的で実験的である。この実験が先行することによって、技術的イノベーションのたびにユーザーがどう変化するかを他産業は時間をかけて受容し、アジャストしていくことができる。「エンタメ産業のカナリア」の音楽産業が先行して引き受けたダメージを見ながら、他のエンタメ産業も、それ以外の重厚長大産業すらも、新時代の予兆を感じ取るのである。エンタメは社会構造の入口/出口に恒常的に立ち現れる、「産業の様式美」である。(「終章」より)

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エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    スポーツ
    ・Jリーグ発足は、プレミアに一年遅れて1993年。
    ・興行ビジネス(グッズ、入場料等)とメディアビジネス(放映権収入、広告収入)で成立。
    ・プレミアと比較すると、メディアビジネスの点で差が生まれ、10倍の差が出てる

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    メディアありきのコンテンツの時代から、コンテンツがメディアを選ぶ時代になっている。
    時代のエポックをたどり、エンタメを9つのブロックに分けて説明してある。
    「興行」
    ゲームと映画と出版などの、表現をメディアに焼き付けた「平面的」なものではなく、「人と空間」がそのままメディアとして成立しているもの。春

    0
    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    ここまで多岐にわたる芸能・コンテンツの長い歴史・背景を紐解いた書籍はないと言える大作。面白く、ためになり、今後の日本の生きる道を見据えた視点も得られ、かつ読みやすく簡潔にまとまった、手軽で貴重な一冊。

    0
    2023年12月02日

    Posted by ブクログ

    エンタメの仕事に興味ある人は読むべき!
    幅広い分野かつ歴史も学べる,内容がわかりやすい。

    以下、読書メモ。

    ⭐️興行
    一度きりの瞬間を売る期待値商売
    作り手と観客のノリが神回を生む
    人と空間、能や歌舞伎、演劇も漫才もスポーツも。
    源流は奈良時代の伎楽になる、現存する演劇で最古のものは能。600年

    0
    2024年09月29日

    Posted by ブクログ

    いつの時代も「伝統的」なものから、「より低俗」と言われるものに、お金を媒介して置き換わっていくという構造の再現性が、具体的な事例を通して紹介されていて、とても興味深いかったです。また、どの分野も衰退はするものの、消滅はしないという、人とエンタメの関係について、考えさせられるものでした。

    0
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    確かに「色物」といわれ、ナメられているエンタメ業界だが、、、
    ここまで体系的に歴史と構造、その変遷を整理したものは初めて読んだので、知らないことだらけで、本当に面白かった。

    テレビ局による電波独占、電波使用料はわずか50億円。売上に対する原価率は0.3%。テレビ局の倒産事例はなし!

    様々な事例を

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    興行は作り手と観客で作り上げるもの。CD・映画とは違い、ライブや演劇がそれにあたる。

    エンタメビジネスにおいて、日本に足りないのは、クリエイティブではなく、ビジネス側の視点やマーケティング。
    ジブリもプロ野球も、昔は欧米と市場規模に大差がなかった。

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    創造性と職人性が豊かでマーケティングが乏しい日本のコンテンツ業界

    それは、ヒットを類稀なる一握りの才能のみに依存して、学問と行政による産業の発展を怠ってきたからに他ならないと

    メディアとクリエイターとユーザーのトライアングルをどうビジネスディベロップメント出来るかがこれからの日本のエンタメに必要

    0
    2023年05月20日

    Posted by ブクログ

    日本のエンタメの興亡の戦後史といったところか。
    収益のためのビジネス構造や、ラジオ、テレビ、ディスク、ネットなど各種メディア展開や推移など、学びも多かったが、内容が日本に偏っていることや、自分が団塊世代ジュニアだったこともあって、知っていることも多かった。自分が子供のときの、あれは、こういうことだっ

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    目次から興味持って読んでみた。

    全史というだけあり、マンガやアニメだけでなく書籍、テレビやスポーツまでバリューチェーンも示しつつ、その変遷を紹介していく。各章が簡潔にまとめられ、アウトラインを捉える上で、とても分かりやすいと感じた。

    まとめでも出ているが、クリエイターは恒常的に誕生する状況は無理

    0
    2024年06月20日

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