あらすじ
仕事、人間関係、SNS……
あらゆる悩みは「技」を使えば、消せる!
最初に、あえてお伝えします――怒ってヨシ!
「怒っちゃいけない」と我慢しないでください。
「怒ってしまった」と、自分を責めるのもやめましょう。
怒ることがいけないのではなく、うまく怒れないだけだ、と思い直してください。
人は生きていれば、必ず怒りを経験します。
怒りを感じることは、日々いくらでもあります。
悩ましい人間関係に、はかどらない仕事、ネガティブやマウントの言葉が飛び交うインターネットに、かさむ生活費に老後の不安、病気、事故、災難、降って湧いた相続争い。
こんな日々の中で、怒ってはいけないなんて、誰が言えるでしょうか。
そもそも仏教は、やすらぎを取り戻す方法です。
怒りについても、多くの智慧があります。
ストレスまみれの日々を頑張っているあなたに向けて、心を癒やしてもらうべく書き下ろしたのが、この本です。
(「はじめに」より抜粋)
「我慢」や「後悔」をせず、「イライラ」や「不安」を手放す方法とは?
心の達人ブッダに学ぶ、最強のメンタルアーツ!
●「怒らない」ことが正しいとは限らない
● 怒りの原因を分ける――自分発か、相手発か
● イライラが激減する3つの心がけ
● ブッダ直伝「動じない心」の鍛え方
● 手強い相手の「勝ちパターン」を見抜く
● 困った時は「他の理解者を探す」
●「今が幸せ」で全部チャラ! etc.
<目次>
はじめに 怒ることから始めよう(でも、正しく!)
ステージ1 怒ってOK!”正しく怒れる人”をめざせ
ステージ2 まずは自分から怒りを増やさない
ステージ3 イライラの正体に気づく
ステージ4 何事にも動じないタフな心を作る
ステージ5 他人の「圧」に毅然と向き合う
ステージ6 相手の”本質”を見極める
ステージ7 理不尽な世の中に立ち向かう
ステージ8 「褒められたい私」を卒業する
ステージ9 人生の”古い怒り”を手放す
最終ステージ この世界を”強く”生き抜く
あとがきに代えて 怒りのない世界をめざして
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
死を「卒業」と表現されていたところが印象に残りました。その発想いいなと。著者の考えはブッダの教えをベースにしているので、現実的でわかりやすいです。所謂「宗教くささ」がないところが自分に合ってるなと思いました。
Posted by ブクログ
とても良い本でした。
仏教の考え方をもとに、怒りやイライラへの対処法を学ぶことができました。
私も、日々頭の中でいろいろ思い悩んでいるのですが、まさしく妄想であり、その妄想を除去することが、自己肯定感の向上につながり、怒りやイライラの少ない生き方につながると感じました。
承認欲求の奴隷になっている人は、他に害を与え、他を苦しめることがあるが、その人のせいで苦しんでいることを、その人にちゃんと伝えることが必要だと教えられました。
Posted by ブクログ
生きている限り怒りは必ず付きまとうもの。しかし、その怒りを抱えて生きていくのは幸せだろうか?ということを問いかけている。怒らざる負えないときは、正しい怒り方をして怒りを持ち続けない技を使いなさいという内容です。著者の他の書籍を読んできているので、概ね理解はできたがまだ消化不良気味なので、改めて読み返したい。
Posted by ブクログ
かなり実践的
アンガーマネジメント系の話で、6秒待つとか、自分の捉え方の問題だとか、そういう話かと思ったら、違った。パターン分けして、わりと理詰めで対処法を勧めているのと、あくどい相手には対決していく姿勢を肯定しているところが好感度大。喧嘩上等で対処したっていいよねと思えてラクになる。
Posted by ブクログ
ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法
著者:草薙龍瞬
仕事、人間関係、SNS……あらゆる悩みは「技」を使えば、消せる!
怒りを無理に抑えるのではなく、「うまく扱う」ための智慧を仏教に学ぶ一冊。怒りの原因を見極める方法から、イライラを減らす心がけ、動じない心の鍛え方まで。現代社会のストレスを和らげるための実践的なヒントが詰まっている。
感想
かつては自己啓発書をよく読んでいた時期がありましたが、しばらく距離を置いていました。環境の変化をきっかけに、再び自分を見つめ直したいと思うようになり、久しぶりに本書を手に取りました。自己啓発の基本的な考え方は頭に残っていても、時が経つと忘れてしまいますし、別の視点やアプローチで語られると、不思議と新鮮に響いてくるものです。
本書は僧侶である著者が、仏教の教えをベースに怒りやストレスとの向き合い方を説いています。怒りを「悪いもの」として押し込めるのではなく、自然な感情として認め、その扱い方を工夫する発想はとても実用的に感じました。尊敬する人の言葉や身近な人からの助言が心を支えることもありますが、時に遠い過去の偉人の智慧が、自分の人生を楽にしてくれるスパイスになることもあるのだと改めて実感しました。
怒りに振り回されるのではなく、うまくコントロールして日々を穏やかに過ごしたい方におすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
怒りには我慢するでも流されるでも飲み込まれるでもなく、うまく対処する(かわす、流す、活かす、返す)こと。
ある出来事に対して、怒るかどうかを選択しているのは自分に他ならない。
怒りに対処する「技」を意識して、反射的に反応して心を奪われないようにしたい。
気づきとラベリングで動じない心を、他人と自分の間の境界線を意識する。
人生は、心の使い方によって決まる。
すべては、心から生まれ、心によって作られる。
心に振り回されて終わるな。心を操れるものになりなさい。
Posted by ブクログ
【要点・まとめ】
■屁理屈には
「あなたは結局何がしたいの?」と聞く。
■心は理解された時、初めて癒える。
■怒りを活かす(昇華)
・価値ある活動(創作、掃除など)をする
どれを選んでもいい。
■マウントから得るものは無い。
■妄想を辞める、卒業する
・責任感、罪悪感、劣等感(負い目、引け目)、自己否定、「怒らせたかも?」「嫌われたかも?」「どう思ってるかな?」も妄想。
■なぜ真に受けてしまうのか
①良い人でいようとしている
(好かれたい、褒められたいと思っている)
②期待や願望が強い
→「楽に結果が出る」という言葉に弱く騙される(詐欺、スピリチュアルなど)
③プライドが高すぎる
④怯え癖がある
■家族や友達とニュートラル(無反応)で
いられる距離を積極的に取る
■素晴らしい人より、素晴らしい人を支えることを目指す
Posted by ブクログ
怒りの原因を知り、しっかりと自分の心と向き合う。怒りはオッケー、対処しちゃえば問題ない。
実践するのは難しいけどできる事を教えてくれる、勉強になる本!
Posted by ブクログ
怒ることについて、具体的なやりかたが書いてあるのは前半で、あとはメンタルとか人生とか幸せとか。仏教の考え方の本なので仕方ないけど、私が今求めている本ではなかったです。ビジネス本方面を探ればよかったなあ。
『反応しない練習』にも書いてあったけど、怒りは過剰な判断。判断するたびに「あ、無駄に判断しかけた」と気づくこと。
この部分をもっと知りたかったです。
この本では、ケース紹介として毒親からの暴力や嫌なヤツからの仕打ちに対する怒りについては語っているけど、逆の立場(毒親とか)への処方箋を知りたいのよね。なのでちょっと狭いし浅いかな。怒りってもっと色々あると思う。